雨季というか、ラ・ニーニャのためらしいんですが、連日の雨。午前中は晴れることもありますが午後はよく降り、アパートの共有地の緑地なんかは湿地帯のようになってぼわぼわです(土が流れてしまって草の根っ子だけが残り、ちゃんとした地面になっていない)。セオリー通りインターネットも不安定で、ある意味安心です。
ところで週末、知り合いの女の子(コロンビア人。この前マンタに行ったのと同じ人)が昼食を作ってくれるというのでお任せしました。
メニューはシーフードサラダ、ピーマンとか入ったごはん、野菜スープ、プラタノ(調理用バナナ)の揚げたの、豚肉、モーラ(ブラックベリー)のジュースと盛り沢山で、本当においしかったです。
しかし彼女の台所仕事はやっぱりコロンビア風。
途中で台所に行ったときにプラスチックのようなものが焦げている匂いがしました。私がそう言うと、夫も何か匂うと言います。でも彼女自身は「大丈夫」と言い、特に燃えているものも見当たらなかったのでそのままにしておきました。
翌日、夫がごはん用の鍋を洗っていて、取っ手のプラスチック部分が溶けているのを発見しました。匂っていたのはこれだったようです。
コロンビアのコンロは大型のオーブンの上に4口あるのがおそらく普及タイプ。けっこうせせこましい感じで4つ並んでいます。だから気をつけないと隣の鍋に取っ手が触れたりしてしまうのです。
うちは基本が2人暮しなのでさほど大きい鍋はないんですが、伝統的にコロンビアの家は大家族なので、そうすると鍋も大きくなり、隣の鍋と接する率も高いはず。
そういえば、コロンビアの伝統的な鍋類は全体がアルミでできていることが多いです。全体ということはつまり、取っ手もアルミ。だから熱くなっている鍋に触れても変形したりしないわけですね。
取っ手にプラスチックなどをかぶせたりしないことについては、そうすると製造コストが高くつくなどの理由があるのかもしれませんが、とにかく、そういう鍋に慣れているために扱いがよけい雑になっていることはほぼ確実だと思います。
以前、夫の親類に圧力鍋を貸したら、蒸気を逃がす部分のプラスチックが変形していたこともありました。圧力鍋を使ったことのある方はご存じだと思いますが、蒸気を逃がすパーツは普通、鍋の蓋の中央にあります。だから普通に使用していてそこが変形することはありえない。たぶん、鍋の蓋を開けて、それを適当な場所に置いたんだと思います。
圧力鍋は日本よりもよく普及していると思うんですが、それでもこのありさま。おそらく「道具を大事に使う」という感覚があまりないんだと思います。そういう感覚は代々受け継がれていくものだと思うので、なければないで仕方ないとしか言いようがありません。もちろん人にもより、夫などはかなりこだわる方です。男性の方がこだわる人が多いかも?
あと、前も書いたと思いますが、油ものを料理するときに、まず鍋を熱し、油を熱してから具材を入れるという手順も存在しない。豚肉がどのように料理されたか見てないんですが、これに使われたステンレスのフライパンはすごいことになっていました。どうやってきれいにしたか想像もつかない。
フライパンを洗ったのも夫なんですけど。いや、皿は私が洗ったんですよー、と主張しておこう。フライパンとごはんの鍋は焦げつきがひどいので、水を入れて一晩置いておいたんです。
コロンビアで料理を作るのが好きという人はたいてい、皿を洗うのは嫌いと言いますが(どこの国でもそうか?)、それも納得です。
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