コロンビアには1000、2000、5000、1万、2万、5万の6種類の紙幣があります。1000ペソが約53円、5万ペソでも2660円程度ですが、だいたい5000ペソ以上の紙幣は偽札を警戒してものすごいハイテク仕様になっています。
角度を変えると色が変わって見えるマークとか。何か特殊な光を当てるとなんとか、というのもあるらしい。紙幣を作るのに原価割れするんじゃないかと思うほど。
1000ペソ札なんかはわりと印刷してあるだけっぽいですが、これも見分ける方法があります。1000ペソ札そのものが、一度は硬貨になっていたもののあまりの偽造硬貨の多さに紙幣に戻されたといういわくつき。
これは夫に聞いたのですが、紙幣の左右を両手の親指と人指し指ではさみ、力を入れて引っ張って、ぎりぎりのところで片手を離したとき、破れてしまうのが偽札とのこと(適当なところで片手を離さないともちろん破れます)。
そういえば個人商店でときどき、「偽札は破れます」という貼り紙があり、どういう意味かと思っていたらそういう意味だったんですね。
ところで今日、夫が近所の知り合いの食堂に食事に行ったところ、5万ペソで支払おうとする人がいて、店主である知り合いの女性が本物かどうか見極めかねて困っていたそうです。最高額の紙幣には偽札が多いのは当然で、高額紙幣を出したらしげしげ調べられるのはあたりまえのこと、失礼でも何でもありません。
そこで夫がいつものように、「こうやって破れたら偽札なんだよ」と、ぱんっと引っ張ったら……見事に破れてしまったそうです。悪いことしてないとはいえ、偽札を使おうとした人に逆恨みされてなければいいんですけど。
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