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きまぐれコロンビア案内

コロンビア生活日記です

   
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競馬を見に行く

コロンビアの競馬は主にメデジンなどで行われているようです。ボゴタにも以前競馬場があったのですが、1980年代に閉鎖されたのだとか。しかしこのほど、ボゴタ近郊のエル・ロサルという町に競馬場が新たに建設され、ボゴタ(近く)での競馬が再開されました。

再開第一戦は3月に行われたようなのですが、私たちはそれを知らず、5月4日にレースがあるという情報を新聞で見かけて行ってみることにしました。実は夫の祖母は競馬の騎手をしていたことがあるそうです。それがボゴタなのかどうかはわかりません。ほかに、夫の甥で獣医をしている子とその従兄弟、さらにその獣医くんの息子7歳を連れ、5人で出発。

ボゴタからエル・ロサルまでは1時間ちょっとです。

新聞には2時に開始と書かれていたように思うのですが、着いてみると開始は4時だそうで、まだ誰もいませんでした。私たちは昼食がまだだったので、とりあえず昼を済ませることに。

町の広場は工事中でした。そのすぐそばにあった食堂に入って昼食。入口は小さいのに中は広く、ウェイトレスの女の子が何を聞いてもあまり答えられないため多少の不安があったわりに、味もまあまあでした。



食後、ほかにすることもないので競馬場に向かってみると、そこは車の長蛇の列。駐車場もあまり整備されているとは言えず、受付の人も不慣れであまり手際が良くなかったものの、そこそこ進んでなんとか数十分後に駐車場に入りました。この途中、パンフレットを売りに来たので買ってみたりしました。

駐車場は草原。草は生えているしでこぼこです。中にポルシェが止まっていたので驚きました。いったいどのようにしてここに入ってきたのでしょうか。



高価な車が止まっていること自体は不思議ではありません。見物客の何割かは確実に馬主、つまり富裕層の人々と思われます。

テントを張ったスタンド席のようなものが1か所と、中で飲食できるらしい大きな建物が一つありましたが、それ以外にはほとんど何もないのですかさずコースを見に行きました。ちょうど騎手のインタビュー中だったようです。競馬場らしい。規模的には日本の地方競馬場よりもまだ小さいくらいでしょうか。といっても日本の競馬場も阪神競馬場に一度行ったことがあるだけで、よく知らないのですが。



ここに馬主さんたちがよく来る証拠に、パドックらしき場所ではセリのようなものも行われていました。



そろそろレースが始まるかもしれないので、馬券を買ってみようかということになりました。テントを張ったスタンドの下に一応馬券売り場ができていました。オンラインでつながっているらしきPCが3台。馬券を買う人はそれほどたくさん並んでいないんですが、列は遅々として進みません。

あとから考えると、ピック6の検討などでとても時間がかかっている人がいたようです。ピック6とは、6つあるレースのすべての勝ち馬を当てる馬券です。ほかにピック5(2から6レースの計5レース)とピック4というのがあり、さらに三連単みたいな馬券や単勝を買うことができます。

しかし、どうもオッズらしきものがありません。馬券はすべて一口2000ペソ(100円くらい)で、ピック6を当てるとそれが800万ペソになり、ピック5などになると少しずつ賞金が少なくなるようですが、単勝が当たったらいくらもらえるのかはついにわかりませんでした。

馬券の列には夫に並んでおいてもらって、途中でパドックを見に行くと、今度は確かにパドックらしく、次のレースに出る感じの馬が歩いていました。しかしゼッケンを付けていないのでどの馬がどういう名前なのか全くわかりません。

このとき私の隣にいた二人連れの女性が馬を引いている人に「それは何ていう馬なの?」と聞いていましたが、馬を引く人は「あ、これはただ見せるための馬で、レースに出るんじゃないんですよ」と言っていました。



馬券は夫が試しに三連単を適当に買い、私は単勝を適当に買ってみました。駐車場待ちのときに買ったパンフレットにごく簡単な予想が載っていたため、私はその2番目に書かれていた牝馬を選択。もっと詳細なデータの載った資料を持っていた人もいましたが、どこで手に入るのかわかりませんでした。

コースのそばまで戻ってみると、いよいよレースを始めるため、ゲートの移動が開始されました。……そこからなんですね。

ゲートがあった場所からスタート地点まではだいたいコースを半周するという、つまり最も遠い場所なのですが、途中で柵に引っかかったりしつつも無事に到着。



スタート地点は私たちが立っている場所から見ると向こう側なので何が起きているのかよくわかりませんが、どうやら5番の緑の馬がゲート入りを嫌がっているようです。

私たちのそばにいた一家はどうも馬を買ったらしく、大きなカメラを下げたまだ若い感じのお父さんが「1800万ペソも馬につぎ込んで、すごいギャンブルだよ」なんて言ってました。

さていよいよスタートし、レースは900メートルなのですぐ終わったんですが、1着に入った馬のオーナーらしき人はゴール直後に馬の前に飛び出して全身で喜びを表現していました。



その後、このオーナーらしい人は張り切って勝ち馬を引いていましたが、馬をよく見るとゲート入りを嫌がっていた緑の5番ではないですか。あの時点で勝ち目はなさそうな気がしたので、喜びもひとしおだったのかも。

私が買ったのは5番ではありませんでした。夫もハズレ。一人100円ですからたいした金額ではありませんが、そういえば入場料に一人1万ペソ払ったんでしたよ。

第2レースは、獣医くんと従兄弟が馬券を買いに行きました。従兄弟くんは2レースから6レースのピック5を買うというので、それが当たり続けている限りはレースを見ようということになりました。

ところで建物のない空き地部分はテーブルや椅子などが配置されていて、建物の中で食べ物を注文すると食べられるようになっています。ビールなんかもあったようですが、料理というほどのものはなくホットドッグみたいなものを食べている人しかいなかったので、食事はレストランでして正解でした。



第2レースはどうも審議だったようです。しかし結局従兄弟くんのピック5はどっちみちかすっていなかったようで、そろそろ日も暮れかかるし、子供もいるのでさっさと帰ることにしました。



何が何だかよくわからない馬券システムではありましたが、馬は間近で見られるしなかなか楽しい。またレースがあったら見に行くかもしれません。
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フェリア・デ・ラス・コロニアス2012

フェリア・デ・ラス・コロニアスに行ってきました。全国物産展みたいな催しです。
コロンビアは農業国なので、農業関連の展示が多いです。



ロバとか。
各地で農産物を運ぶのによく使われています。
モンセラーテの工事では土砂なんかも運んでいたようです。



上の写真で後ろ姿が映っているお子様。かわいい。



馬とか。
横でおじさんが「ペルシュロンだ」みたいなことを言ってましたがほんとかなー。こんな色のペルシュロンがいるのか、大きさもあまり大きくないし。よくわかりません。



小さい馬だかロバだかは子供たちに人気。
ここで隣の囲いにいる馬の脚が映ってますが……。



けっこうかっこいい、と思って写真を撮ったら、気づいたらしくて寄ってきました(フラッシュはたいていません)。



寄りすぎ。



かなり人なつっこい馬でした。
「隣の小さいのばかりかまわないでなでてよー」みたいな感じか。



牛柄。



小さいのはやっぱりかわいい。種類とか全然わかりませんが。



ドッグショーもやってました。
そういえば何年か前、災害救助犬のグループに入っていたときに犬を連れてこのフェリアのデモンストレーションに参加したような記憶がうっすらと。



「さわっていいですよー」と言ってもらった犬。
種類は秋田だそうなんですが、模様が甲斐犬っぽくないでしょうか。



しかし実は私たちのメインの目的は食事。
各地の食事の出店が出るので、このフェリアはとても人気があるようです。



ぼわーとか、火を出して焼き肉しています。
ペルー料理の店も2つほどあって心ひかれたのですが、今回はこの Cabrito Santandereano(サンタンデールのヤギ)の店の焼き肉を食べることにしました。



一皿23000ペソでかなり高いんですが、まあ出店だし。付け合わせにジャガイモ、ユカイモ、グアカモレとアレパ。アレパも名産のトウモロコシを使っているらしく、色は黄色ですがスイートコーンではありません。
スープは別。ソパ・デ・ムテでした。ムテは穀物の一種。スープを手で運んだのでこぼれてます。
ヤギ肉は固かったり匂いがきつかったりするんじゃないかと思いましたが、すごく柔らかくておいしかったです。味付けはいつものアサードと同じでしたが、脂身付近はヤギっぽい匂いがしました。脂身の辺は固かったので残しました。



実はフェリアのメインは名産品の即売です。
こんな感じで工芸品とか、食品の店が並んでいます。



ここはアマソナスあたりの木の工芸品。
ここで一つ買い物しました。



再び馬発見。
彼はときどき鼻を膨らませて威嚇っぽいことをしていました。



ブックフェアのときも見たクトゥルフっぽい人がまた。
これって映画のキャラかなんかなんでしょうか。



小動物のコーナーもありますが、売り物なのかどうか不明。市場っぽいけど。



きれいなハト。



これは工芸品。ベネズエラに近いアラウカのブースです。
チグイロ(たぶんカピバラ)がほとんど等身大です。チグイロってほんとに一度にこんなに子供を産むのでしょうか。
背後にはアルマジロも。



このアラウカのブースではこのときバンドの演奏が始まり、見物客が集まって通行がせき止められてしまいました。やりたい放題。



買い物の一つ。
アマソナスで買ったモネニージョと、カルダスのアレキペ。
モネニージョはチョコラテを混ぜるものです。素材はpalo de sangreという木らしい。



二つ目の買い物。
モラの財布を衝動買い。
モラならボゴタの土産物屋でいつでも買えますが、小さい方の小銭入れ1万ペソはさすがに安い気がしました。緑の方は中に仕切りのある普通っぽい財布で、こちらは3万5千ペソ。

ブックフェア2012

 またブックフェアに行ってきました。25回目の今年、略称が filbo (Feria Internacional del Libro de Bogota)になったようです。
 今回は日曜に行きましたが、午前中だったせいか、最初の日曜のためか(2週間開催で週末が2回ある)、それほど混んでいませんでした。


 入ったらいきなり児童書コーナーができていました。いつもは内側のパビリオンにあったんですが、場所を替えたようです。
 おお、犬だ!と思って写真を撮りましたが、この本は見つかりませんでした。といっても児童書を買うつもりはなかったのでそれほど真剣に探していません。


 公文のコーナーも。このあと、この反射テープがぴかぴかしている警察官青年になぜかにまにました顔で見られました。これだけでは日本の会社とわからないので、「日本人だから写真撮ってるんだな」と思われたわけではないと思うんですが。


 ウォーリー発見。見つけやすすぎ。またはやってるんでしょうか。


 児童書コーナーの外に出ると、図書館バスが止まっていました。これは2008年の記事(http://kimacolo.blog.shinobi.jp/Entry/64/)に書いた日本からのバスでは。外は塗り替えたようですね。


 今回は、文学系は買わないことにしていました。ここ何年かのあいだに買った本も全然読んでないですしね……。
 最近ひそかにモダン建築にハマっているので、建築系の本と、特にボゴタの町並の歴史について書いたような本があれば欲しいと思っていました。
 とりあえずタッシェン。
 結局ここでは1冊しか買いませんでしたけど。


 ところでここのイベントではよく「生きた彫像」という芸をする人がいますが、なんか妙な方向に進化していました。本来は全身を同じ色で塗って銅像などのように見せるものだったと思うんですが。
 左の人は鏡張りだし、右の人はただの仮装になってる。
 写真の撮り逃げは悪いと思って小銭を入れたら動き出したので逃げました。

 その後、いろんなブースを見て回ってもイマイチぴんと来るものがなく、タッシェンで見たインダストリアルデザインの本を買って帰ろうかなと思っていたところ、Siglo del Hombre という書店ブースでけっこういい本が見つかったので買い込みました。買った本については後述。買い物中の写真はなかったです。


 ごく一部しか見ていませんが、週末ながらちょっと忙しいので招待国ブラジルのパビリオンを見て帰ることにしました。


 けっこう広い。
 しかしスペイン語の本とポルトガル語の本が混在していて、私なんかが見ると間違えそうです。ポルトガル語は全然わかりませんが、スペイン語に似ているので、だいたいなら雰囲気でわかる部分もあるかも。


 児童書の閲覧コーナー。児童書は見たところ、ほとんどポルトガル語でした。
 写真の右端の真ん中に平安時代っぽい絵があるのですが、日系人の方が書かれているようです。ざっと探してみましたが見つかりませんでした。なにしろ数が多くて。


 コラ・コラリーナという女性詩人のコーナーがありました。


 写真と彼女の詩がディスプレイされています。また、本人による朗読らしきものが流れていました。
 ブラジルパビリオンにはブラジル料理のレストランがあったのですが、品数が少なくて高いし、夫は「ブラジルの肉が食べたい」などといっていたものの、肉料理らしいメニューもなかったのでそこでは食事せず、帰りに Crepes & Waffles で食べました。


 買い物一覧。これは無料品です。入り口でもらった案内のようなのと、いつもある雑誌みたいな。雑誌みたいな方はけっこう分厚いです。


 夫はなぜか日本語教科書に目を留めたので、その教科書と古今和歌集スペイン語版を買ってみました。
 どうせたいして読まれないと思いますが、私に「買っただけで読んでないじゃないの」などという資格があろうか。
 古今和歌集はスペイン語メインで、一応日本語がローマ字で書かれています。でもこれで日本語を学ぶのが無理なことはいうまでもない。文化の理解にはいいんじゃないでしょうか。
 これはどちらもスペイン語で出た本のようでした。


 コロンビアの鳥の名前辞典。鳥の名前を調べるのではなく、鳥の名前の語源を調べる辞典らしい?
 あまり高くないので買ってみました。不思議な辞典を見るとつい欲しくなります。コロンビアオリジナルの辞書は少ないのでなおさら。


 イームズ。タッシェンで買いました。
 普通の本屋で買うのと同じ値段でしたが、この前ガルシア・マルケスに行ったときイームズがなく、ブックフェアならあるんじゃないかと狙ってたのです。これ(http://www.amazon.com/Charles-Ray-Eames-1907-1978-Mid-Century/dp/3822836516/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1335150260&sr=8-2)のスペイン語版。


 ボゴタのモダン建築を代表するひとりであるらしい(今日知った)ホセ・マリア・モントーヤ・バレンズエラの作品を紹介したらしい本と、それよりもう少し前の時代にボゴタで活躍したらしい Gaston Lelarge の本。
 希望にほぼぴったりの本で、狂喜しました。ペーパーバックでそれほど厚くないこともあり、あまり高くありません。
 ル・コルビュジェとボゴタの関わりを書いた本があれば欲しかったんですが、見つかりませんでした。実はそれについては無料でPDFが手に入るんですが(http://www.lecorbusierenbogota.com/ の Los libros のページ。Vol.2 には英語版もあり)、できれば本で欲しいんですよね~。


 左は、ボゴタの昔を懐かしむような本。古い写真とか好きなので、つい。1000円くらいだったのにあとで見たらCDも付いててびっくりです。CDは音楽で、中に書かれている歌が収録されているようです。
 右は数年前に買った、1901年の農業博覧会に関する本らしいです。まあ読んでないんですけどね。左の本を買うときに、あれと同じフォーマットだ、と思ったので並べてみました。
 上の2冊とこの2冊は出版に市が絡んでいるらしく(Gaston Lelarge のみ、出版社はプラネタ)、写真がたくさん載っているのにわりと安いです。でも普通の本屋ではまず見かけません。


 イームズの本以外は全部、Siglo del Hombre で買いました。
 絵はがきとしおりを付けて、こんな袋に入れてくれました。この袋自体はチラシを入れるためにもらったもので、実際に本を入れてもらった袋はもう少し大きかったです。

ブックフェアに行く2010

今年もブックフェア、Feria Internacional del Libro de Bogotá の季節がやってきました。といっても、去年は行ってない気がする。何より、以前は4月開催だったのに去年か一昨年から8月に変わりました。全然「ブックフェアの季節」じゃありません。4月は雨が多いかららしいですが、20回以上やってて(今年は23回目)今頃何を言っているのか。

今年は独立200年記念なので独立特集らしいのですが、昼頃思い立って行って、夫は夜から授業(仕事)なので2~3時間しかありません。とりあえず目当ての本を探すのみ。本を買うだけなら本屋でも買えますが、よっぽど売れている本を除けばどこにでもあるとは限りません。それに出版社から直接買えるのはなんだかわくわくします。ものによってはフェリア価格で買えたりするし。入場料は払うのですが、大人ひとり8000ペソのところ、新聞に割引券が付いていたので(新聞購読者カードを持っていないと使えません)二人8000ペソで入れました。


いつもの場所。出版社の並ぶパビリオンは2つあるようです。さくさく見るぞー。


エディシオネス・ベーはわりと垢抜けた本を扱っていて好きなんですが、今日の目当てはここじゃありません。素通り。人が少ないのは金曜の午後だからでしょう。


全国紙『El Tiempo』の親会社でもあるプラネタはスペイン系の大手出版社。いくつもいくつもブースを持っています。手前に日本画みたいな表紙が?


と思ったら川端康成でした。左が『伊豆の踊子』、右は『浅草紅団』でしょうか。読んだことないけど、アサクサって書いてあるし。ほかに大江健三郎もありました。ノーベル賞作家だからかな。


ここの目当ては Julio Ramón Ribeyro の『La palabradel mudo』(唖者の言葉)です。最近、短編が読みたいなと思っていたんですが、この人はペルーの短編の名手だそうなので(故人)買ってみました。日本でも3作ほど邦訳があるようなのですが、そのうち2作、「記章」 La insignia と「分身」 Doblaje はここに収録されています。
未発表作も集めた完全版らしく、2巻本。しかし1巻だけでも550ページくらいあるし、短編集なのでとりあえずこれだけ買いました。大手出版社の有名作家だから、2巻が欲しければ普通の本屋でも買えるでしょう。45000ペソでした。


夫はそのプラネタの別のブースでこんな本を買ってました。
Diana Marcela Rincón Urrutia の『Saliendo del infierno』(地獄からの脱出)です。拒食症を克服した女の子の体験記のようで、「20日で二刷」という帯びも付いているあたり、話題作らしい。少し前、新聞で紹介されていました。
拒食症の女の子の本とか20年くらい前にけっこう読んだなー。似たような内容の気はしますが、興味はあります。
これは200ページくらいの薄い本で、39000ペソの値札が付いていましたが、El Tiempo 購読者カードがあれば15%引き。しまった。さっきの店でもちゃんと見ておけば割り引きしてもらえたかもしれないのに。


夫の目当てはこれも新聞で見た Egon という本。
出版社はビジェガス・エディトーレスというところで、聞いたことないなーと思っていましたが、2軒目のプラネタのすぐそばにありました。
ふだんは写真集などを主に出している出版社のようで、私が聞いたことないと思ったのはそのせいみたいです。写真集とか、店頭で見ていいなと思ってもめったに買いませんからね。高いから。
目的の本はレジの横にタワーになっていました。
エピックファンタジーというのでしょうか。北欧っぽい場所を舞台にした古代ファンタジーのようです。
夫はファンタジーどころか普通の小説もほとんど読まない人ですが、興味を持ったのは著者の話題性のためらしい。
著者はコロンビア人ですが、チリの銀行で長く働いていた人だそうです。これは現在93歳になる彼の処女作。作品は26年かけて完成されたそうですが、本人には出版の意志はなく、彼の孫だったか大甥だったかが出版社を探したらしい。
これだけでもけっこう異色な上、この作者はコロンビアの60年代の活動家、カミロ・トーレス・レストレポの異父兄というのも話題性に一役買っています。
話題先行なのかどうなのかは読んでみればわかるでしょう。


分厚い。
2巻本ですがバラで買えないようになっています。67000ペソという値段にちょっと躊躇した夫ですが、結局購入。エゴンは主人公の名前みたいです。


中には、元は著者の手書きだったという地図と家系図まで。
おもしろそうではありますが、エピックファンタジーをなかなか読み進められない私……。指輪物語でさえ、ペーパーバックの3巻本を買ったものの1巻の半分で止まったままです。これはこの本と似た感じで3巻のペーパーバックが一つのケースに収まっていましたが、1巻を出してしばらく放置している間に膨張したらしく、ケースに入らなくなってしまいました。


ノルマも大手出版社。ミゲル・トーレスの『Paginas Quemadas』(燃やされたページ)というのを買おうかな~と思っていたんですが、実物を見るといかにも薄い。いや、それはこの前本屋で見たので知っていたんですが。本屋で39000ペソだったのがここでは35000ペソ。4000ペソ引きか……でも出版社も作者もメジャーだからまたどこかで買えるし。
と思い、別の本を探すことに。しかし歩いても歩いてもその出版社が見つからない。あまりメジャーではないのでブース出してないのかも……と思った頃に、やっと見つかりました。


カングレホ・エディトーレス。カングレホは蟹のこと。ここは数少ない、コロンビア純正の出版社です。大手はどこもスペイン系とかメキシコ系です。手前に積んである黄色い本はフリーダ・カーロの本のようでした。


これを買いました。
ドミニカ共和国の作家を集めたアンソロジー。これはなかなか本屋で探せないだろうと思って。
裝幀はきれいですが、中はいかにも「DTPで作ったのをそのまま印刷しました」って感じではあります。紙もやっぱりプラネタとかはいいのを使ってる気がする。でも貴重なコロンビアの出版社なので、いい本を出してくれる限りは応援しますよ。
出版社的にプチドミニカ祭をやっているらしく、「ドミニカの本3冊を買ってくれたらあとの2冊は割り引きしますよ」みたいなことを言われたんですが、そのうち1冊は既に持ってるし。とか思って「これでいいです……」と1冊だけ買ってきました。
正直、本はけっこう高いので、予定外の買い物はなかなかできません。
ドミニカ祭の発端はおそらく、その既に持っている、というか一応夫の本なんですが、ハイチに関する『Haití la tragedia』(ハイチ、その悲劇)という本が出版されたことだと思います。これはあの地震の直後に(元)駐コロンビアのドミニカ共和国大使、アンヘル・ロックワードがハイチの歴史などと地震のときの様子を描いたものを本にしたもので、この短編集の表紙にも「プロローグはアンヘル・ロックワード」と書いてあります。
なんかいろいろあってロックワード氏はその後駐コロンビア大使を辞任してしまったんですが、それはたぶん本とは関係ありません。
ロックワード氏はその後、小説みたいなのを書いたようで、これが今回勧められたもう1冊の本です。彼の後押しでドミニカ文学が紹介されつつあるのかも。

というわけで、また積ん読本が増えました。本棚ほしいー。
最近は数年前に買った『Los Peor』というコスタリカの作家の小説を読んでいます。

車の展示会

車には興味ないんですが、夫に連れられて出かけました。モーターショーというヤツでしょうか。よくわかりませんが。

日本のメーカーもバリバリ出品しています。


コロンビアには自動車メーカーがありません。ただし、外国企業の工場がいくつかあり、国内の工場で組み立てられたものは国産車と見なされます。シボレー(コロンビアでは律義に「チェブロレット」と発音される)やマツダの一部の車種がそれに当たります。


この車がきれいだなーと思って見たんですが、後部にドアがあるようなのに取っ手がありません。「ドアないの?」と思っていたら窓の横に取っ手がありました。この車のマークは以前に見たことがありますが、あまり見かけないので中国の車かと思っていました。SEAT ってスペインのメーカーだったんですね。けっこうお高い車でした。ぶっちゃけ、うちのアパートより高いです。


その向こうにヴェスパのコーナー。可愛いですがぜいたく品ぽい雰囲気。


ひっそりとこんな車が注目を集めていました。バス?

中はこんな。

キャンピングカー? トレーラーハウス? と思ったんですが、正解はレンタカーでした。運転手も込みで貸すらしいので貸し切りバスということになるのでしょうか。広いですが、ベッドはダブル1つにシングル2つ。ソファとかもあるし、寝袋を持ち込めば10人くらいは余裕で寝られるかも。キッチンがガスだったのが驚きです。1週間600万ペソくらいらしいです(30万円くらい)。


それ以外に見て楽しいのはクラシックカーのコーナー。

可愛い。


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99年からボゴタ在住。
家族は現地人の夫と犬2匹。

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