これまで日本に帰省する時はいつもアメリカ経由だったのですが、せっかく長距離を移動するのにいつも同じようにロサンゼルスで一泊して飛行機を乗り継ぐだけではつまらないと思い、ヨーロッパを経由することにしました。
何か月か前に夫の姪を出迎えに空港に行った時、発着便のお知らせの中にヨーロッパの地名がけっこうあるので思いついたんですが。
その後いろいろネットで調べ、とりあえずフランクフルトを中間地点にしようかなと考えました。結局直行便は取らず、ボゴタ~パリ~フランクフルトをエールフランス、フランクフルト~ヘルシンキ~関西空港をフィンエアーということにし、行きはフランクフルトで2泊してちょっぴり観光することに決定。
それぞれ、乗り継ぎの前後で航空会社を替えてもいいわけですが、何かあった時に同じ航空会社の方がいいかなと思ったのです。
出発日は5月8日でした。出発予定時刻は午後5時半ですが、夫の車はピコ(ナンバーによる市内乗り入れ制限)に引っかかっているため、午後3時から7時半まで動けなくなります。そのため午後1時半に出発。
空港に入ってチェックインカウンターの方に行く前にまず発着便のお知らせを確かめると、そこには乗るべきパリ行きがすでに「遅延」という衝撃の情報が!
これはパリから来て同じ機体がまた戻るようなんですが、そのパリを出発する時点で機体チェックに引っかかったようで、パリからの到着便がすでに遅れていたのです。
カウンターでフランクフルト行きはすぐに振り替えてもらえましたが、早速先行きが不安。フランクフルトまでエールフランスで統一しておいてよかったといえばよかったんですが、複雑な心境です。

ところでチケットはExpediaの英語サイトで取ったんですが、あとでメールを確認すると、このあたりで「遅延があるようなのでこの先のことを相談するために電話ください」というメッセージが入っていました。これは実際には必要なかったし、どっちみちそのときは気がつかなかったんですが、問題を解決しようという姿勢は評価できると思います。ただ、日本に行ってしまうとそこからExpediaの英語サイトにはログインすることができず、キャンセルなどの操作は一切行えません。なぜか旅程だけはiOSアプリで確認できるんですけど。
遅れた結果、出発時刻は午後8時に。ピコのことを考えると、どのみち早く来るより仕方がなかったのですが、それにしてもこの6時間を一体どうやって過ごせばよいのか。
もちろんそれだけの長時間ならどこに行ってもいいわけですよ。車があれば。でもピコのために車は使えないし、私は預けた荷物のほかにPCの入ったとても重いリュックを背負っていたので、バスや何かでどこかに行く気にはなれませんでした。つまり、ここにいるしかありません。
仕方なく、とりあえずチェックインカウンターのそばにあるアルピーナの店に。

アルピーナはコロンビアの大手乳製品メーカーで、最近はこうやってところどころにカフェテリア的な店を出し、デザートのようなものを売っています。

けっこうおいしいんですが、私はこの数日前からお腹を壊しており、乳製品は食べない方がいいと思ったので何も食べませんでした。夫だけがミルオハス(パイ皮とアレキペを重ねたようなお菓子)を食べていました。
国際線のカウンターや発着ゲートはこの前できたばかりの新館にあり、こちらはまだ工事中の部分があって店なども少なく、退屈なので旧館に移動。

旧館の以前の国際線ゲートなどは、現在は国内線が使用しています。ただ、国内線の一部は従来通り、少し離れたプエンテ・アエレオからも発着していて、こちらも数年前に改装されたばかりなので両方が併用されていくようです。
そういえば、国際線のエルドラード空港は、新しくなると名前が変わるという話があったんですが、結局エルドラード空港のまま使われるようです。
このあとはだらだらと本屋を見たり、フアン・バルデスでマフィンを食べたり、インターネットカフェに行ったりしてなんとか時間をつぶしました。夫は私のリュックを守りつつ本を読んだり居眠りしたりしてました。
Wi-Fiが使えるとは書かれていましたが、電波が弱いのかPCを立ち上げても全然つかまりませんでした。
LANの飛行機を眺めたり。

これを見ていると、手前の荷物を運ぶ車の中に小型犬のケージを発見。写真を撮った時にはほかの荷物に隠れて見えなくなっていましたが、この扱いを見て、うちの犬は飛行機になど乗せるまいという決意を新たにしました。
ちなみに旅行するのは私だけで、夫は留守番です。仕事もありますし。しかし犬を飼い始めてから私が家を空けるのは初めてなのでかなり心配でした。
あたりが暗くなったあと、7時頃にゲートに入りました。

新しいこともあってとてもきれい。すでに別世界。
しかし中に、黒い大きなゴミ袋を持っただけの若い白人男性がいたのが少し気になりました。何者……。ややうらやましいような気がしつつ、あの人が隣だと微妙かも。隣ではありませんでしたが。というか、隣には誰もいませんでしたけど。
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