雨季と乾季の境目がはっきりしなくなってきたコロンビア、ここ何週間かは降らない日もあるんですが、晴れていても急に曇って降ってきたり、油断できません。降るときは集中豪雨っぽい感じなのでやはり傘は持っていたい。
朝、夫が出かけようとしたところで「傘がない」と言い出しました。
そういえば昨日は夫は家にいて、一緒に昼食に出かけたんですが、そのとき傘を持ってたんです。しかし結局降らなかったのでどこかに忘れてきたようですね。よくある話。
レストランを出たときは確かに持っていたという。その後インターネットカフェ→パン屋→八百屋を経由して帰ってきました。
忘れてきた可能性が最も高いのは八百屋かな? というのも、八百屋には卵を買いに行ったんですが、いつもの30個パックに蓋をして紐を掛けてもらおうとしたら八百屋には紐がなく、夫が近くの雑貨屋まで買いに行ったりといろいろしてたからです。買ってまで……という気はしましたが、何度も使うならまあいいか。
とりあえず夫はすぐ出かけるので、私が八百屋まで見に行くことにしました。
そこは初めて行った店なんですが、昨日と同じ女の子がいたので「赤い傘見ました?」と聞いたら、見なかったとのこと。中に入ったらほとんど動かなくてもすべての買い物が済みそうな小さい店で、傘なんかあったら違和感ありありですぐ目に付くようなところです。
紐を買った雑貨屋に傘を持ってった可能性は低そう。どっちみち、私は八百屋で待ってたので雑貨屋がどこかわかりません。
あとはパン屋かネットカフェ。パン屋では目に付いたものをぱっと買っただけなので傘を置いたりはしてない気がする。
というわけで、パン屋は素通りしてネットカフェまで行ってみることに。ネットカフェと言ってますが実際には全然カフェではなく、インターネット兼電話屋です。
ここも初めて行った店でした。昨日はたしか受付に女の子が二人いたけど今日は一人しかいません。昨日と同じ子かどうかもわからない。そこで最初から説明することにしました。
「私は昨日、夫と一緒にここに来ました。そして夫は彼の傘をなくしました。あなたは赤い傘を見ましたか?」
彼女は「バスルームで見たかもしれない」みたいなことを言って後ろのドアを開けて中を見ました。
夫がバスルームに行ったわけではなくて、こういう小さい店ではよくあることですが店舗以外に一応トイレがあり(従業員用)、そこが更衣室も皿洗い場もすべて兼ねているのです。忘れものもそこに保管されるのでしょう。
そしてそのバスルームのドアに半身だけ入れた彼女、なんと夫の傘を手にして「これですか?」と聞いたのです。
正直言って見つかるとは全然思ってなかったので感動しました。「そうです。ありがとう」と言ってもらって帰ってきました。
どう見ても誰もが欲しがる感じの傘ではないんですが、雨が降ってたらきっと誰かが持ってったんじゃないかな。雨が多いわりに傘が売っている場所は少ないので、大きさが手頃で耐久性もそこそこある今の傘は貴重です。アビアンカの売店で買いました。セントロに行けば路上で傘をたくさん売ってますが、安いだけあって日本のビニール傘ほども持たない気がします。
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