どうもインターネットの接続が不安定なこの頃です。「安心」とか言っていられません。ひょっとしてモデムのせいかと思い、連絡したら替えてもらえたのですが(モデルが古かったらしい)、不安定なのはそのままのような……。結局回線自体がだめなのかも。まあ、ルーター付きモデムになって2台つなげるようになったのはありがたいのですが。
前回行ったセスキレよりももっとボゴタの近く、ボゴタから行くとトミネの湖よりも手前で右に曲がると、グアスカという町があります。ここが新聞で紹介されていて、夫が行きたがったのでまたもや犬連れで出かけました。
日曜だったのですが、ボゴタの幹線道路は日曜の午前中、「シクロビア」というものであちこち車両進入禁止になります。シクロはサイクル、シクロビアとは自転車道のことです。自転車道とはいえ、歩行者や犬は入れます。
グアスカに行くにはボゴタから北東のラ・カレラという町を通ると近いのですが、ラ・カレラに入る手前のボゴタのカレラ・セプティマ(7番通り)がシクロビア。そこをなんとか切り抜けてラ・カレラへの坂道に入ります。コロンビアでは自転車競技が盛んなんですが、ボゴタからラ・カレラへの坂道はちょっとシリアスめなサイクリストの練習ルートになっているらしく、週末は自転車でいっぱいです。片道一車線のくねくねした坂道にたくさんの自転車なのでちょっと怖い。それこそ車の乗り入れを禁止した方がよさそうなくらいですが、そうするとラ・カレラとボゴタのあいだがすごく遠回りになるのでできないのでしょう。
それにしても今日はいつもよりものものしいような? いつもはこんなにたくさん警官が立ってないように思いますけど。
と思っていたら、私たちの車を少し止め気味にした警官が、
「今日はブエルタ・コロンビアで11時から通行止めだよ」
ブエルタ・コロンビアとはコロンビア全体を走る自転車レースです。ふだんスポーツとか見ないもんだから全然知らなかった。ちなみにこの時、10時でした。通行止めは1時までのようなので帰ってくる時には解除されているでしょう。
ラ・カレラへの道(峠と言うべきか)の頂上あたりはサイクリストの休憩地になっていますが、この日はレースを見るつもりなのか、たくさんのサイクリストがたむろしていました。
グアスカの町はボゴタから1時間ほど。すぐです。町の入口付近にカフェテリアがあったのでコーヒーを飲みました。しかしインスタントっぽかったのが残念。
このあたりの小さい町はどこもそうですが、ここも町の中心は坂の中腹にあるようです。しかしマンタと違い、入口付近はそれほど坂ではなく、ゆったりした感じでした。平屋の小さい家が並んだ住宅地になっています。その辺で犬を散歩させていた夫が売り家を発見。夫は郊外に小さい農場を買いたがっているものの、家を買うつもりはありません。でもその家にはまだ人が住んでいて、中が見られるようなので見せてもらうことに。売り家を見るのは好きです。何より、見知らぬ人の家の中を見る機会なんてそうあるものではありません。
表から見ると小さな平屋でしたが、ボゴタと違い、奥行きがすごくあります。家だけでも寝室が4つも5つもあり、さらにその奥に通常ボゴタで言う「パティオ」(実態はたいてい洗濯物干し場)の3倍くらいのパティオ、さらにその奥には犬と鶏たちが同居する同程度の裏庭が。
お値段もそれなりで1億8000万ペソでした。最近ボゴタでは1億以下の手頃な物件を探すのは難しくなっています。というかまず無理。ただ、この家は広くて一応きれいにしてありますが、コロンビアによくある自分で(または素人が)レンガを積んで建てて継ぎ足し継ぎ足しした家らしく、間取りなんかはかなり適当です。そのままでも十分使えることは使えそうですが、どちらかというと土地代でしょうか。しかしこの前ボゴタ市内の見本市会場そばで見た(中は見てませんが)アパートが2億5000万だったことを考えると、やっぱり高めかも。そのアパートもけっこう広い感じでしたし。
住人である女性(持ち主の姉妹らしい)が「この辺の野菜はちょっと高いのでボゴタまで買いに行くのよ~」と言っていたので少しがっかり。市場で買い物できるかなと思ってたんですけど。まあ、卵は来る途中の農場で買ったからいいや。
彼女の一家は馬も持っているそうで(馬はもちろんここにはおらず、農場にいるらしい)、「今日のコンテストに息子が出るのよ」なんて話してくれました。
そこを出て車で坂を上り、中央広場を目指します。

おなじみ、広場に向かって建つ教会。セスキレよりよく手入れされている感じです。

広場には噴水があり、お菓子や民芸品の店が出ていました。

可愛らしい町役場。

ここはいかにもコロニアルな建物はあまりありませんでした。
携帯ショップの前で昼寝する犬たち。

広場から四方に伸びる道の大半は、こんな感じで坂になっています。
この町の家は個人がそれぞれ好きなように外側の改装などしているようで、統一感がありません。旅行者の勝手な言い分ですがちょっと残念。
右側の電柱には「サラのベビーシャワーこちら」という貼り紙。のどかです。どこだろう。坂を下りたところかな。ベビーシャワーは普通の行事として行われます。アメリカからのものでしょう。
町の人に聞いてやや町はずれの、しかしここらでは人気らしいアサデロ(焼き肉屋)で昼食をとったあと、パン屋の店頭で馬のコンテストのポスター発見。さっき見せてもらった売り家の人が言ってたのはこれだな。パン屋さんに聞くと会場がすぐそばだったので行ってみました。犬は車内に置き去りです。

全国大会の地方予選のようです。アグアルディエンテ(サトウキビのお酒)メーカーがスポンサーに付いていたりして大々的です。
入場料は1000ペソでした。
馬の歩いている場所が地味に見えますが、これはこういう競技です。詳しくないので日本語で何というのかわかりませんが、動いているところはこんな感じ。
パソ・フィノ・コロンビアーノというのは馬の種類です。テレモト・デ・シベリア(シベリアの地震)は馬の名前だと思いますが、ボゴタの隣にシベリアという町があるので、ロシアじゃなくてそこのことかも。

数分のデモンストレーションが終わると地元の女の子たちが出てきて表彰が行われます。
と、ぼーっと見ていたら、次の参加者たちが出てきたところでさっきの家のおばさんに再会しました。
「今、うちの息子が出てくるのよー」
と言う彼女。見ていたら彼女の息子が勝ちました。

彼です。後ろからなので顔見えないですけど。各グループの勝者には電化製品が贈られる模様。
このグループは2人(または2頭)しかいなかったんですが(他グループを見ているとだいたい1グループ2~4人)、優秀と認められるのはいいですよね。
あと1組見て、だいたい堪能したので帰路につきました。今回は一つの場所でゆっくりできてよかったです。
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COMMENT
無題
ところで爆弾騒ぎがあったそうですが、それほどの混乱にはなっていないのですか。新政権になって、とりあえずベネズエラとは和解したようですが。
無題
爆弾の話は夜になって知りました。市内が大混乱になるほどの規模ではなかったようです。
素敵な建物
無題