Feria Internacional del Libro(いわゆるブックフェア)に行ってきました。
公式サイト。
ここ4年くらい、毎年行ってます。ほかのブックフェアに行ったことがないのでよくわかりませんが、規模としてはそれほど大きくないのではないでしょうか。でもコロンビアの本屋は本を探しにくいので、こういうところで一度にいろいろな本を見られるのはうれしいです。「大きな本屋に行く」という感覚ですね。Internacional とありますが、スペイン語圏以外の本はたぶんあんまりないと思います。時間の関係もあり、出版社や書店が本を売っているところしか見ていないので確かではありませんが。
会場を結ぶ通路。雨の季節なので屋根は必須。それぞれの人型のものには名言らしきものが書かれていました。よく見ると本物の通行人が混じっているような。
今年はガブリエル・ガルシア・マルケス(ガボ)が80歳ということで、それとは関係ないのかもしれませんが「百年の孤独」の改訂新装版が出ているのも目玉の一つ。23,000ペソと値段もお安め。わざわざここで買わなくてもそこらの本屋でなんぼでも買えるんですが、せっかくフェリアに来たんで何か買っていこうかなという人にはわりと売れるんじゃないでしょうか。
夫もそのひとり。というかガルシア・マルケス読んだことがないそうです。私も「百年の孤独」は読んだことがありません。寺山修司の『さらば箱舟』は見たんですけど。のちのち、気が向いたら読むかも。
買ったらこんな袋に入れてくれました。
私が買った本は2冊。まず「馬鹿でもわかる正しいスペイン語」。ずっと探してたんですが、なかなか本屋で見つけることができませんでした。初版は97年で、もう3版みたいです。39,900ペソ。
買うときに「para dummies シリーズをもう1冊買ったら傘をお付けします」と言われたんですが、もう1冊むりやり買うくらいなら傘を買った方が安いのでやめときました。帰ってから見たらマウスパッドが入ってました。是が非でもおまけを付けたかったようです。
もう1冊はこれ。Segun la costumbre / Gonzalo Mallarino Florez。35,000ペソ。一緒に映っているのはおまけのしおり。上の本にも付いてました。
作品も作家も全然知らないのですが、たまたま手に取ったら背後から「それは三部作なんですよ」と声をかけられました。19世紀の医療だか病気だかをテーマにした短編連作らしく、「すごくいい作品ですよ!」と店員さんが力説するので買ってしまいました。ま、三部作の一作目しか買ってないわけですが。
フェリアだとどう見ても学生バイトのような、聞いても何も知らない店員もかなりいますが、たまにいかにも本が好きなんだなーという人がいて、そういう人のおすすめを聞くのは楽しいです。
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COMMENT
無題
コロンビアの本やCDを買えるアマゾンのような存在は無いのでしょうか?「馬鹿でも判る正しいスペイン語」、ちょっと欲しいです(笑)。あとアロンソ・サラサールの「火の娘達」とか。もう10年ぐらい探してますけど見つかりません。コロンビアのインディーバンドのCDは、アメリカのアマゾンでいくつか見つけられたのですが・・。インディのCDって、帰国した友人に頼んでも、よっぽど音楽好きでないと見つけられないんですよね。
無題
今日は文教堂という大手書店で数冊手にとって
どれにするか迷っていたら「立ち読みは御断りしております!」と若い店員に言われて、怒鳴ってしまいました・・・反省。でも手に取ってパラ見しなかったらどうやって中身が判るんだ! もう本は地元の小さな店か、アマゾンで買います。 雑誌はコンビニで。
なんか此処数年、本を読まない書店員とか、写真でなくカメラの事しか知らない(それもちょっとしか)ヨド@シの店員とか、そんなタイプの人が増えてる気がします。好きでない事を仕事にするのは辛くないのかなぁ?
馬鹿、ってDUMMIES を使うんですね(笑)
英語の影響なのでしょうか。
馬鹿でもわかる
Dummies は、アメリカの for Dummies というシリーズのスペイン語版なんです。たいていは英語版の翻訳ですが、たまにこういったスペイン語オリジナルがあるようです。
「火の娘達」はCDなんでしょうか。インディーズの場合は意外と既に公式サイトを持っていて、そこで直接買える場合があるのではと想像しますが、どうでしょう。
コロンビアでは、コロンビアのタワーレコードのサイトはありますが、本についてはほんとにまとまって情報を得られる場所がないんですよね。知ってる人は知ってるのかもしれませんが、書店員にもばらつきがあります。
昨日たまたま見たサイトに「ネット書店に駆逐されるリアル書店」みたいな記事があったんですが、その田中さんが会ったような店員が増えるとますますリアル書店は客を減らしそうですね。結局、店員という仕事自体が若い人(に限らないのかもしれませんが)にとっては下位の仕事だから、そんな仕事を好きでやるとか、プライドを持つとかいうのは想像外なのでしょうか。
量販店の店員がカメラのことを少しだけ知っているというのは、きっとメーカーの研修があるからじゃないでしょうか。
無題
「火の娘達(mujeres de fuego)」はアロンソ・サラサールの書いたドキュメント本で、93年頃の著作です。「no nacimos pa' semilla」の作者です。「馬鹿でも〜」とコロンビアのタワレコ、探してみます。ありがとうございます。
サラサール
「正しいスペイン語」は、ぼちぼち読みながら内容を読書ブログの方で紹介しようかと思います。進みは非常にゆっくりだと思いますが、よかったらたまにのぞいてみてください。
http://elverano.jugem.jp/