メデジンで出てくる食事はボゴタと似ているようで、ちょっと違うところもあります。
朝食編。

泊まったホテルの朝食です。ちょっとおしゃれなセッティング(椅子はプラスチックだけど)。
チョコラテ(ホットチョコレート)とオレンジジュース、アレパと食パン、卵、それから小さいパッケージのバターとジャムが付いていました。
私にとっては外の朝食の定番がチョコラテとアレパ。家で食べるときは紅茶とパンなんですが。
アレパはトウモロコシの粉を練って焼いたもので、地方によってさまざまなバリエーションがあります。この日のこれはボゴタでもよく見るタイプですが、翌日のアレパは薄く大きなタイプでした。
卵は玉ネギとトマトを入れたオムレツにしてもらいました。これをペリコと呼びます。カフェ・コン・レチェ(カフェオレ)の小さいのもペリコと呼びます。

これは帰りの日に街道筋のドライブインみたいなレストランで食べた恐るべき朝食。
コロンビアの定番朝食のひとつにカルドというものがあり、これはコンソメスープのようなものだと解釈していたので気軽に頼んだら、すごいボリュームで出てきました。
浮いているのは卵です。これはカルド・デ・ガジーナというもので、ガジーナはまあ地鶏のようなものです。卵はそのガジーナさんの体内にいた卵です。7個入っていました。
カルドにこれほどボリュームがあると思わなかったので、別にアレパと卵(またペリコ)も頼んでしまいました。お腹いっぱいです。
夫はこのカルドのスープを取ったと思われるガジーナの胸肉を食べていました。とても朝食とは思えないメニューです。

これはメデジン旅行のあと、ビジャ・デ・レイバに1泊で出かけたときの朝食。例によってアレパとペリコとチョコラテですが、これは夫のものです。
チョコラテは本来、このようなちょっと大きめのどんぶり状のものに入っているもののようです。
その隣にあるのはチーズ。これをチョコラテに入れるのが本式です。チーズはケソ・カンペシーノと呼ばれるもので味はありません。でも私は食感が苦手なので基本的には食べません。味もないし、ゴムみたいなんですよね…。
ここのアレパはボヤカ県の特産アレパらしく、甘くてチーズが入っています。個人的にはチョコラテに合わせるならプレーンな白いのの方がいいかな。

このレストランでもほかの人たちはカルドだのいろんなものを頼んでいました。
昼食。

これはメデジンからちょっと走ったところにある湖の周辺で食べたもの。
トゥルチャ・アル・アヒージョという料理で、マスを開いてにんにくなどの香辛料を塗りたくって焼いたもの。けっこうおいしかったです。
でもこれに付いているアレパは出来合いのものらしく、ダメでした。アレパは焼きたてでないとおいしくないのです。
ジュースはリモナーダ(レモネード)を頼みました。映っているのは普通のレモネードですが、店によっては茶色いものが出てきます。これは注文を間違えたのではなくてレモン味のパネラ水(黒砂糖をとかしたもの)で、それもリモナーダと呼ぶのです。これはこれでおいしいです。
ところでこの日は夫の姪である姉妹を連れていたのですが(20歳と13歳)、前日、私は妹の方と「日本ではカブトムシをペットにする」という話をしていました。ここで妹の方が姉に「日本ではカブトムシ(エスカラバホ)をペットにするんだって!」と言いました。「え~~~!?」ととっても信じられないという顔の姉。
「刺すよね?」
とか言ってます。いや、刺さないと思うけど。
「何食べるの?」
「果物とか。スイカとか」
「信じられないー」
子ネズミでも食べると思ってたんでしょうか。
やっぱりコロンビアの人には昆虫をペットにすることは信じられないんですね。でもタランチュラはペットにするよね(そしてタランチュラは実際に子ネズミを食べるよね)。
以前、夫がボゴタの街の中でヘラクレスっぽいカブトムシを拾ったことがあり、それは公園に逃がしたのですが、今度機会があったら水槽に入れて飼ってみて、お客さんにどのようにカブトムシを飼うのか見せてあげたいと思います。
夕食。昼食の場合は単に写真をまめに撮らなかっただけなんですが、夕食は実際、食事らしいものをしたのはこの1回だけでした。コロンビアでは昼食がメインで、夕食はパンとか軽いもので済ませることが多いです。

見ての通り、ホテルです。3人分なのは姪(妹)が泊まったからです。
ごはん、アレパと牛そぼろ(たぶん牛だと思うんですが)、チチャロンとプラタノにサラダです。
プラタノは調理用バナナ。調理法はいろいろありますがこれは揚げてあります。
チチャロンは豚の皮のあたり。たぶん揚げてあります。チチャロンはボゴタの道端なんかでも売ってますが、道端のは食べたことがありません。ここのチチャロンはすごくおいしかったです。このホテルは農場も経営しており、そこの豚だそうです。
スープが一つだけありますが、これはフリホーレス(煮豆)。豆は重いので私はあまり食べません。
飲みものはまたマンゴージュースと、白いのは牛乳ではなくクラロです。
クラロはこの辺に来て初めて見ました。これは白いアレパの原料にもなっている白いトウモロコシを水で煮たものらしいです。味は全くついておらず、カップの横にグァバから作ったボカディージョが置いてあります。私はボカディージョが嫌いなのでクラロだけいただきましたが、あっさりしていておいしいです。
ボゴタには似たものとしてペトというのがあります。ペトはこのトウモロコシを牛乳で煮たもので、スープのような感じです。ペトにもやはり味はついておらず、パネラを入れていただきます。
牛乳を入れるペトに対してクラロは水だけなのでクラロ(澄んでいる)と呼ばれるのではないかと思われます。
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COMMENT
無題
カルド・デ・ガジーナの卵は所謂鶏の体内卵=金柑の事なんですかね?写真だと普通の卵みたい。7つは食えません(笑)
中南米を旅行するバックパッカー女性に「中南米にいると便秘が治る」という意見が複数ありました。繊維が多いのでしょうかね。確かに芋と豆は多いですが。
無題
鶏レバーとかに混じっていることがありますよね。
ガジーナのこれはほとんどが普通の卵の黄身と同じくらい大きかったです。夫にひとつあげたら「ひとつなの?」と不満そうでした(笑)。
「卵を食べることでコレステロール値が上がるという説は間違い」というのを最近ネットのどこかで見かけたんですが、これだけ食べればコレステロール値も上がるかも。
私もコロンビアに来た当初、非常におなかの調子がよくなりました。
芋と豆、トウモロコシ(粉)の威力でしょうか。ただ豆はたくさん食べるとおなかにガスがたまりすぎて苦しいです。ここのスープみたいに大量に出てきますし。
そういえば夫はほうれんそうなどの葉っぱものをたくさん食べるとおなかに重いというのですが、中南米の人と日本人は胃腸の作りが違うのかもしれません。
無題
おいしそうですね。揚げバナナは塩味のチップスですか?それともフリッター?あの塩味のバナナチップスがもう一度食べたいです。日本には青い調理用のバナナがなくて...
豚肉(脂?)と豆のスープもキューバでいただきましたが、なんともおもしろい味でした。
しかしどれも量が多くていいですね!大食いの私としては羨ましい限りです*^^*
金柑7個!ぎゃははは!^0^
ヨード卵のような卵は一日1個のほうがいいですが、普通の卵ならコレステロールの心配はないという新しい説があるようです。
いまやカブトムシは日本では高級ペットですよ!1匹2000円ほどしますから!^^V
無題
ここに書いた揚げバナナはかなり熟したもので、全然調味料を使っていませんが、甘いです。
ほかに、青いので作るちょっとしょっぱいタイプもあります(パタコンと呼びます)。
カブトムシって、コロンビアで養殖したものを日本で売ってたりするそうですね。カブトムシをペットにするのはひょっとして世界で日本人だけ?