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きまぐれコロンビア案内

コロンビア生活日記です

   

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ブックフェア2008

今年も Feria Internacional del Libro に行ってきました。この時期は雨が多いので、来年は8月に開催されるそうです。

木曜に行き、平日なのですいているだろうと思ったんですが、その日は学校から団体が来る日だったらしく場内はこんな感じに。いろんな学校の生徒がいました。トイレなんか行ったらどこかの高校に迷いこんだような雰囲気でした。


今年は日本・コロンビア修好100周年だそうで、日本が特別招待国でした。日本から図書館バスが供与されたそうです。


内部の写真を撮っていたら、説明の係のお兄さんにバスのお礼を言われてしまいましたが、いや私なにもしてませんから。でも、何年か前のブックフェアに近隣の学校からやってくる子供たちの話で、交通費と入場料と昼食代を払ったらとても本を買うお金が残らないという記事を新聞で読み、小さい町の子供たちが使える移動図書館があるといいなと思ったので、これはいいと思いました。本だけ並んでいるのかと思ったらエアコンとテレビも完備。


インターネットコーナーも。


パビリオンのほかのところには、ここは日本の本屋ですかみたいなコーナーもできていました。雑誌はだいたい数年前のもののようだったので、コロンビアを離れる駐在員や家族の人が残していったものでしょうか。これはもちろん展示のみで、持って帰ってはいけません。日本パビリオンの出口チェックは厳しかったです。


日本的な人形や工芸品の展示コーナーもあり、何かパフォーマンスをされるらしい場所もありました。そこに立っていたものですが、写真と俳句があんまり合っていないのもご愛敬?


一般書のパビリオンはさすがにすいています。というか、児童書のパビリオンもすいていました。子供たちはいったいどこに?


去年はガルシア・マルケスの『百年の孤独』新装版が目玉だったのですが、今年はそれほど目立つ出版物はありませんでした。たまたまなのか、やっぱりゲストが日本だからか、日本人作家の本をあちこちで見かけました。川端康成のスペイン語版とか、えらく読みにくい名前の作家がいると思ったら村上春樹だったり。

これは児童書のパビリオンで見つけたもの。光の量が足りなくてボケボケの写真ですが、これは五味太郎の『らくがき絵本』じゃないですか。日本語版はたぶんちょっとした説明があったと思うんですが、これは文字はいっさい排除されていました。手抜きとも言えますが、その方が自由でいいという考え方もあるかも。ほかに、きたむらさとしという絵本作家のコーナーもありました。


本筋と全然関係ありませんが、帰りに乗ったタクシーが踏み切り待ちをするという珍しい場面に遭遇。列車自体が1日に2~3本しか通らないからです。


今回は3冊の本を買いました。去年買ったのもまだ全然読んでないんですけどね…。


左上は El Caballo Criollo Colombiano(コロンビア固有の馬)(Gillermo de Narvaez)。ちょっと自費出版ぽい本ですが、コロンビアって馬産が盛んなわりに警察などの馬はアルゼンチン産だったり、国産の馬が冷遇されているようなのでコロンビア産の馬とはどういうものなのか気になっていたのです。

左下はたまには日本でも知られている有名作家の本を読もうと買ってみたマリオ・バルガス・リョサ(コロンビアではジョサと発音するのでペルーでもそうではないでしょうか)の Lituma en los Andes。表紙買いですが、ほのぼのではなさそうです。

右下は Gioconda Belli というニカラグアの女性作家の Waslala。「失われた文明を求めて」という副題(?)が前から気になっていたので買ってみました。

4冊写っていますが、右上の Alejandro Magno(アレキサンダー大王)は下の2冊を買った Planeta という出版社のブースで「2冊買ったら1割引の上本を1冊おまけ」となっていたおまけの1冊です。元はフランス語のスペイン語訳。

左はその Planeta でもらったチラシです。

しかしブックフェアのみならず、ときどき普通の本屋でも本を衝動買いしているのですが全然読めていません。いつ読めるのか……。
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無題

五味太郎さん、「大人・の・は・が・問題」で初めて知りましていくつか作品を拝見してます。絵本はグローバルな存在ですね。

>>バスのお礼
いやいや日本で税金を払っておられた訳ですからnarumiさんも充分貢献してます。こういう現場ダイレクトの援助というのは良いですね。高っかい税金を払った甲斐があるというものです。「人はしてもらった事、ヤラれた事は決して忘れないものだ」と言いますし。

入場料、子供は無料にしてあげたら良いのに。
制服が結構立派に見えるのですが、彼らは私立とか裕福な子供達なのでしょうか?

無題

『らくがき絵本』は父が持っていたので表紙に見覚えがあり、すぐ気付きました。五味氏の言葉遊び系の絵本は翻訳が難しそうですが。

そういえば、今もときどき税金払ってます。源泉徴収された分の還付申告が面倒でそのままになってるんですよね……。よかったよかった(のか?)。

私もあの新聞記事を読んだとき、子供は(少なくとも学校から行くなら)無料にしてあげればいいのにと思いました。そのとき、自分は夫の職場の大学からもらったタダ券で入っていたので余計に(大学はブースを持っているので、その関係かと思いますが)。
今回、多数の子供を見たということはその辺の事情が改善されたのかとも思います。というか、改善してほしい。
学校は、公立の学校が非常に少なく、よほど貧しい家でなければたいてい私立に通っているのです。制服は写真にもあるような、女の子ならチェックのスカートにニットのカーディガンやベストといったタイプが主流ですが、雨が降っていたのでそろいのウィンドブレーカーみたいなのを着ている子たちもいました。実際、制服代などは馬鹿にならないそうで、それも含めて教育費は非常に高いです。

私の好きな本①

ミヒャエル・エンデの「モモ」が大好きです。図書館で「私を取って」と、声がしたような気がして・・・。その頃、洋裁学校の学生でした。スランプの時期を救ってくれた恩人のような本で、作者のエンデさんに会いたいなぁって思ってました。その後、シュタイナーの勉強会で「モモ」の読者会があり、参加してました。しばらくして、日本で「子どもの本の世界大会」で来日されたエンデさんがそこを訪ねてくださいました。亀のコレクションが趣味のエンデさんに、亀の編みぐるみをプレゼントしました。日本にシュタイナー教育を紹介した子安美知子さんもその会でご一緒でした。その場にいた子安さんに「自分で話しなさい」と、通訳してもらえず、ドイツ語の話せない私は、手渡しただけで感激してました。原語の「モモ」を読んでみたくて、出版社宛に訳者の方に手紙を書いたら、返事をいただき、売ってる書店を知らせてくださいました。未だに読めないままの「MOMO」が本棚にあります。黒姫童話館には、エンデさんのコーナーがあり、私の好きな場所です。

私の好きな本②

☆コロンビア・日本の修好100年☆
なんですね!!
「自分を好きになる本」が好きです。アメリカのパット・パルマーさんの本です。アサーティブ・トレーニングをされている方です。私がアサーションを教えていただいたのは、平木典子先生でした。アメリカで、アサーションを学んでらした先生から「人種のるつぼ」のアメリカでは、必要なアサーションだったと教えられました。日本でも経済格差が広がり各国からの移入の方もたくさんあり、アサーションがますます必要になってきたのを感じます。著者のパットさんが来日された時、日本の制服の多さに驚いていた新聞記事が印象に残っています。よその国では、制服が少ないのかなぁと思ってました。コロンビアの私立校でこんなふうに制服があるんですね。我が家の高校生は、公立校で、息子は制服なし、娘は制服ありの高校です。制服のない息子の高校の卒業式には、着物や袴、ドレス姿などもあったそうです。

無題

ミヒャエル・エンデの本は父が買っていて、私も『モモ』と『はてしない物語』は読みました。作者に会う機会があったとは、すごいですね。

アサーションという言葉の意味をよく知らなかったのですが、Wikipediaで読みました。これは大事なことですね。

制服ですが、テレビなんかで見るとアメリカの学校には制服がないことが多いように見えますね。コロンビアの学校は、小学生などもだいたい制服を着ているようで、私服で通学している子供というのは見ないような気がします(治安の関係もあるかもしれません)。

無題

アサーション、ディベートという相手を完膚なきまでたたき潰すことを目的とした「正しいものが勝つのではなく、勝ったものが正しい」という幼稚な論理の反省から提唱されたものでしょうか。
「中庸という知性」に近いものを感じます。

聖火に関する報道を見ていても、結局誰も彼も自分の利益の事だけしか言ってないのにうんざりします。「ディベート」文化というか、まず自分が正しくて自分以外は正しくないという前提で生きてる人たちが「勝ち組」として現実的な力を持ってるのだな、と。

脱線しました。失礼。

私の宝物

私の宝物のひとつにドイツ語の手紙が一通あります。まだ、西ドイツの頃でした。送り主は、エンデさんの葬儀もされた、イレーネ・ヨーハンゾンさん。ドイツ語の手紙の中身は、読めなくてある人に訳してもらいました。その中に「世界中に言葉のコミュニケーションをしなくても通じる人がいる、そんな人はそれとなくわかります。」(かなり私の解釈入)そんな文章がありました。(私の片言の手紙への返事でした)一方で、言葉を尽くしてもなかなか通じない人がいますよね。アサーションには、なかなか通じない相手やいい出せない人、言い過ぎちゃう人、攻撃的になっちゃう人、・・・・そんなコミュニケーションの苦手な部分が、どこに由来するのか、どうしたら上手くゆくのか、自分自身への洞察力を養いながら、コミュニケーション上手になるコツが詰まってます。

無題

>タナカさん
「中庸」って、最近すたれてきた考え方なのでしょうか。

>にんじんさん
ご自分で手紙を書かれたなんてすごいですね。
言葉が通じても内容が通じなかったり、その逆もあったり、コミュニケーションは難しいですね。

ありがとう

暖かいコメントありがとうございます。「手紙」好きです。有名人でお返事をくださったのは、詩人の石垣りんさん、書家の相田みつをさん、国語教育の大村はまさん、パン教室の大地修造さん。医師の瀬川昌也さん。・・・・ets。いづれも生きかたも素敵な方たちです。私のペンフレンドの最高齢は100歳を超えた方がいました。(亡くなった祖父母の同級生で、105歳で亡くなられ、最近はその息子さんやそのお連れ合いの方がお便りをくださいます)高校時代、古文の先生が「袖ふれあうも他生の縁」とおっしゃっていた言葉を感じてます。

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