2月5日は「車のない日」でした。朝6時から午後7時半まで、一般乗用車の市内通行は禁止です。私は近所を歩き回っただけなので知らなかったんですが、出勤した夫の話によると市内は大変悲惨な有様で、アリメンタドール(トランスミレニオの駅と周辺地域を結ぶバス)は来ないし、帰りは1時間半かかるし、さんざんだったと言っていました。うちから夫の大学までは車なら25分くらい、バスでも早ければ35分で行ける距離らしいんですが。
これにこりたか、翌日の「全日ピコ」の日、夫はピコ・イ・プラカに引っかかっていたにもかかわらず車で出勤することを決意。もともと朝8時にミーティングがあるので、ある程度早く家を出る必要があったため、「それなら5時すぎに家を出ても同じだー」と思ったらしい。結局それには特にトラブルはなく、大学に着いてからミーティングまで仮眠を取ったりしていたようですが、途中でかかってきた電話によると「暇すぎて頭痛くなってきた」とか。日本なら朝6時台に出勤して日付が変わる頃に帰るまで、びっしり仕事している人も珍しくないでしょうに、ぜいたくなことです。まあ、ただ時間を潰すだけってのも確かに疲れるものですが。
翌日の新聞によると、このピコによってトランスミレニオの乗客が17%増えたとか。また、昼間の幹線道路はたしかにすいていたようです。しかしピコに該当する車は減っていないはずなのにトランスミレニオの乗客が増えたということは、これ以前のピコでは通勤時刻をずらしたりしてけっこう車を使ってたということでしょうか。
で、問題は乗客が増えたトランスミレニオ。もともとラッシュ時に混むので悪名高い交通機関ですが、それがさらに混むことに。新聞によればある駅では午後のラッシュ時に8人の失神者が出たそうです。
と、これを読む日本の人は間違いなく「日本の地下鉄ほど(あるいは山手線とか)混むはずがないのに、ヤワすぎる」と思われるでしょうが、トランスミレニオの駅って筒のような構造なので人がたくさんいると地下鉄より通気が悪いんですよね。しかもホームはバスが来ると開くドアになっているのでふだんは閉まっているのです。天井も低いし。
市長が替わるたびに地下鉄(または電車)建設計画が浮上するらしいんですが、地下鉄なんて一朝一夕にできるものではないし、どうするのか。せめてトランスミレニオの運行システムを見直して時刻表くらい作ったらどうなの。
ところでこの市長、母方の祖父がかつて大統領だったという一種の世襲政治家なんですが、その祖父の名前が付いたアベニダ・ロハスという通りがあります。アベニダというのは普通、大きな通りに付く名前なんですが、ロハスだけは名ばかり、片側1車線なのにたくさんのバスは通るし、道はでこぼこだし信号はほとんどなくて歩行者が渡るのは命懸け。自分の名前が付いてるこの通りだけでもなんとかしてほしいよー。
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