あるドラマを見ていてどうしてもスペインのトランプが欲しくなったので、買いに行きました。
こういうのはバッタ屋みたいな店に行くといいかもしれないと思い、アジア製のパチモンばっかり売ってるような店へ。チャピネロ(Calle45から60の間くらい)にはこういう店がたくさんあります。
入ってすぐのところで探していたら、店の兄ちゃん(といっても30代くらいか)が「何探してんの、mi reina(女王様)」となれなれしいとかを超越した言葉をかけてきたので、「ナイペある?」と聞いてみると、ありました。店の奥の方に。
普通のトランプに混じって、これかなと思えるのがあったんですが、セロハンで包んであって中身の確認ができません。これかなー。でも、MADE IN CHINA とか書いてあるし。
しょうがないのでそれを持ってさっきの兄ちゃんのところに行き、「スペインのナイペが欲しいんだけど、これ?」と聞きました。「それだよ、ほかのはポーカーだから」という答え。つまり、普通のトランプのことはポーカーと呼ぶようです。ということは、「スペインのナイペ」って変な表現なのかも。私は「ナイペ」がトランプ(プレイングカード)一般を指すのかと思ったんですが。まあ、外国人の言うことだと思って気にしなかったと思います。
違っていても1500ペソだし、と思って買いました。約94円です(Yahooファイナンス調べ)。
帰って開けてみたら、確かにスペインのでした。中国ってこんなのも作ってるんですね。すごいなー。

手元の辞書によるとこちらの方がトランプの原型だとか。例のポーカーとの違いは、数字が12までしかないこと。しかし絵札は10、11、12と三種あります。ただし、女性はいません。王様と侍従二人でしょうか。11は馬に乗ってます。
マークはやはり4種類で、金、杯、剣、棍棒です。タロットカードに似てますね。
しかし絵柄をちゃんと確かめたいという好奇心は満たされたものの、多少の不満もあります。何より、spanish playing cards って英語で書いてるのがなんか許せない。
スーパーに売ってた9000ペソのセットを買おうかな。こちらはコロンビア製でした。
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COMMENT
無題
タロットは自分でするので小アルカナが数札10+絵札4、大アルカナ22枚の構成なのは知っていました。タロットとは違うものなんでしょうか?4つのマークも共通してますね。タロットも様々な流派があって、カード構成から皆違うようなので、一流派という事なのでしょうか?絵柄が好きでタロットを見始めたんですが、その土着ぐあいというか民俗度に、なんか遠野物語や墨東奇譚を読んでるような気分になります。
無題
ポーカーを52枚のトランプに使うのはコロンビア方言かもしれませんね。
私も、小アルカナのマークと似ていると思いました(棍棒については自信がなく)。Wikipediaのタロットの項を見ると、タロットもカードゲームに使うものが起源であるようで、源流が同じところにあるのでしょうか。
ナイペも絵柄が普通のトランプほどデザイン化されておらず、土着っぽい雰囲気がありますね。
amazon.comでnaipeで検索すると扱いがあるようですので、ぜひ。
El Quijoteとか気になる……。
40とあるのは(辞書によれば)8と9を抜いたものだそうですので、ご注意ください。
無題
無題
やはり土着宗教の影響が多少残っているような雰囲気なのでしょうか。