土曜日のことですが、夫が町内会に出ていて昼が遅くなりました。町内会というか、うちはアパートがいくつか集まった集合住宅、いわゆる conjuntos なので、その住人の組合のようなものがあるのです。夫はその役員のひとりなんですが、このミーティングが頻繁にあり、しかも長い。短いときは2時間くらいで帰ってくることもありますが、長いときは7時間とか8時間とか。いったい何をやってるのか?
土曜は「昼までに終わる」とか言ってたのにそれは夫の想像だったらしく、帰ってきたのは2時半頃。始まったのは9時だったかな。それから昼食に出かけたら、いつもの食堂が閉まってました。いつもは3時すぎても開いてるので、休業だったのかも。
しょうがないのでパン・デ・ボノ屋さんに行くことにしました。ここはパン・デ・ボノ(チーズの入ったパン)とかエンパナーダとか、ほんとに軽食を売ってる小さな店です。
「そこも閉まってたらどうするー?」などと言ってたら、ほんとに閉まってました。で、夫と笑っていたら、「この店に用事ですか?」と女の人が話しかけてきました。
「パン・デ・ボノ食べに来たんだけど」と夫が言ったら、なんと、彼女が鍵を開けてくれました。隣の宝くじ屋の人だったようです。てことはパン・デ・ボノ屋の人は昼休みか何かに出かけているようです。
宝くじ屋さんが「何がいいですか~?」とか聞いてくれていると、もうひとりの助っ人がどこからともなく登場し(やはり女性)、手慣れた感じで冷蔵庫からアベナ(麦の飲みもの)を出して注いでくれたり、パン・デ・ボノを取ってくれたりしました。
彼女は給仕のあとすぐに出て行き、そこで適当に私たちが飲食しているあいだ、店の前で宝くじ屋さんが私たちと自分の店の両方を見張ってました。
見張ってても、店の中にいるのは私たちだけ。給仕の人がいなくなったので、次のパン・デ・ボノは自分で取らせていただきました。
勘定も宝くじ屋さんがしてくれましたが、自己申告中に「エンパナーダ2つ?」とか訊かれました。違うの、エンパナーダは1個しか食べてないんだよ~。もう1個はパン・デ・ユカなんだよ。
まあ、あとで本来の店員だか店主だかが帰ってきたらわかると思いますけどね。
個人商店でも鉄格子がはまっている店が少なくないボゴタでこののどかさは、夫ともどもちょっと意表を突かれました。
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