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きまぐれコロンビア案内

コロンビア生活日記です

   
カテゴリー「交通」の記事一覧

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雨の中のタクシー

犬の1匹を獣医に連れて行きました。行きも帰りもタクシーで。

帰りは雨になってしまいました。いつになったら雨季が終わるんかなー。

帰りはペットショップでドッグフードを買うつもりだったのと、できれば私書箱を確認しに行きたいと思っていました。

幸いタクシーはすぐにつかまり、私書箱によってもらったあとペットショップに向かったのですが、そこで私は考えた。

夫はペットショップでタクシーを待たせるつもりはないようだが、そうすると買い物のあとまたタクシーをつかまえなくてはならない。犬連れだというだけで嫌がる運転手も多いので、またタクシーをつかまえるのは至難の業。しかも今は雨。ドッグフードは18kg。

そこで夫にこそっと、ペットショップでもタクシーを待たせておく(私と犬は乗ったまま)ことを提案。

雨はますますひどくなるので夫も賛成。

買い物のあと、うちの方に向かう大きな通りを曲がったら思い切り渋滞していて、運転手さんは「うへえ」と思ったようですが、渋滞は工事のためでした。なぜこんな天気の悪い時期に工事をするのか。

そうでなくても、雨のときにその通りの方に行きたがらないタクシーはかなりいます。現に何カ月か前には立て続けに乗車拒否を食らったことも(実際にはタクシーの乗車拒否は違法)。

運転手さんは「これはハズレだった」と思ったことでしょう。

しかし幸い、工事地点を過ぎると渋滞もなく、無事に家に着きました。

料金は14000ペソでした。雨の中でタクシーを止める苦労をせずにすんだことを考えればたいして高くありません。

運転手さんはあまりこちらの方に来たことがなかったらしく、夫に中心地方向に帰る道を聞いて(ボゴタには一方通行の道が多いのと大きな通りを左折できる地点を探すのが容易ではないので、自動車がある場所から抜け出そうとすると思わぬ苦労をすることが)とっとと帰っていきました。
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ボゴタ交通事情の変化・3

ボゴタにトランスミレニオが走り始めたのは確か2001年頃だと思います。名前からしてもたぶん。

これは2001年の写真なんですが、基本はこのままです。


従来の路線バスと大きく違う点は、専用レーンを走ることと、駅にしか止まらないことです。

駅はこんな感じ。自動改札になっています。けっこうハイテク。


ボゴタにはそれまで地下鉄や電車などがなく(昔はトロリーバスや市電が走っていたようなのですが)、渋滞解消に役立つと期待されていました。

結果から言うと、使い勝手はイマイチですかねー。

確かにトランスミレニオ自体は渋滞に引っかからないので、それほど待たずにすみ、混んでいなければ快適な乗り物なのですが。

路線が増えたので行き先や止まる駅に従ってルートを細分化したのですが、それが裏目に出たようで、要するにバスの絶対数は変わらないのにルートが増えたもんだからルートごとの本数が減ったのです。

その結果待ち時間が増えました。しかもなぜか各停の本数が少ない。時刻表などは当然ないので目当ての便がいつ来るかわからず、乗客のストレスはうなぎ上り。おまけに駅の改札で既に料金を払っちゃってますから、「待ってられるかー」とあきらめて出て行くにはちょっと思い切りが必要です。料金も普通のバスより若干高いし(現在1300ペソ)。

ほかに、駅が安普請なので時間が経つにつれて常にメンテナンスが必要な状態になっています。それは最初に見たときから予想されたことですが。

路線地図もちゃんとあり(改札などで言えばくれる)、初めてボゴタに来る人にも使いやすい乗り物だと思うのですが、朝8時前後と夕方5時以降は避けるのがおすすめ。

ちなみに、テロ防止の観点から車内の写真撮影は基本的に禁止されています。

ボゴタ交通事情の変化・2

ひとりでバスに乗る(後)(00/01/06)
 仕事場から帰るバスですが、乗ってきたバスの逆方向にそのまま乗るというわけにはなかなかいきません。ボゴタの市内には一方通行の道が多いため、同じ方向のバスでも違う道を通ったりするからです。
 最初に夫から勧められたルートは、例のカレラ15(北向き一方通行)よりも少し東に登ったカレラ11(南向き一方通行)で南向きのバスを拾い、朝バスを降りた場所よりもさらに少し南のカッジェ60で家の近くに行くバスに乗り換えるというものでした。
 カレラ11のバスは、夫の話によるとどれもカッジェ60に行くということでした。いえ、厳密にはそうではなく、ブセタがどれも60に行くという話です。11はこれもひっきりなしにバスが通るんですが、近くでバスを待っているらしい人がなかなかバスを捕まえないので、なんとなく、よく行き先を見た方がいいような気がしてしばらく待っていました。
 でも、いつまで待っていても切りがないので、とりあえず適当なバスに乗ったら、妙に高くて(750だったかな?)「ちぇっ」とか思ってしまいました。
 このバスは少し走ると13に路線を変えてから南下しますが、13はまさに繁華街という趣。店が並ぶ前には驚くほどたくさんの人が歩いたり露店を出したりしていて、「南米の市街地はこうだ!」という感じです。通行人に混じって、兵士と見分けが付かない制服の警察官がちらほら歩いているというのもポイント。
 カッジェ60もまさにそういう感じでした。バスを降りてから60を少し曲がってバスを待ったんですが、たいして広くもない歩道に露店は出ているし、歩道に面した店ではどこで作ったかわからないバッグやなんかを売っているし、本当にここでバスを待っていて大丈夫なのかしらと少し緊張しました。暑いし。
 ここでの目的のバスは1本なので、それが来るのをかなり待って、無事に家に帰りました。しかしこのバスが通るのは家の近くの幹線道路、アベニダ・ロハスなので、雨の日の帰りには向かないなと思いました。雨が強く降ると、このロハス通りは川になってしまって渡れなくなるのです。
 でも結局、このバスで帰ったのは1回だけでした。すぐに、人から別の路線を教わったのです。
 それは、ロハス通りとは別の側にある大通り、ボヤカ通りを通るコレクティーボに乗るというルートです。ボヤカ通りは片側1車線のロハス通りとは違い、片側4車線、整備もかなりされていて、大通りの名に恥じません。
 コレクティーボは小型のバスというよりはワンボックスカーを大きくしたものといった方が近いです。南米のガイドブックを見ていると、国によって違うようですが、コロンビアのコレクティーボは詰め込めば15人は客が乗れます。ふたりがけの椅子が2列か3列、ひとりがけもそれくらい、最後尾は4人、運転手と背中合わせに2~3人、ここがいっぱいになってしまうと助手席にふたり。
 ただし、車の大きさの関係上、立って乗ることはできませんから、座席がいっぱいになってしまうとそれ以上乗せてくれません。
 私が勧められたルートは、家の近くと、仕事場の近くのショッピングセンターそばを結ぶもので、乗り換えしなくていいという利点もあります。本当は行きがけも使えるんですが、朝は満員であることが多いので、帰りだけ利用することにしました。帰りに乗るときは始点からなので好きな場所にゆっくり座れるのもいいところです。
 最初にこのルートを使う日の朝は、ちょうど夫がその近くに用があるということで一緒に出かけ、バス乗り場をチェックしておくことにしました。場所はすぐわかり、そこらのおそらくバス関係者にいろいろ訊いていた夫に「料金は750ペソらしいよ」などと教えてもらいました。普通のバスでも750ペソであることがあるので、これはけっこう割安なのではという気がします。
 さて帰り。朝と同じ場所に行ってみると、確かにコレクティーボがいます。普通のバスト同じようにフロントガラスに立ててある行き先表示を見ると、Av.(アベニダ)BOYACA と書いてあるんですが、その前にC72-68とか書いてあるのが気になります。これは、72から68まではボヤカを通るということなのか?とすると、うちは63だからこのバスだと行かないことに……。
 もう一つ気になったのは、窓に「1100ペソ」というステッカーが貼ってあることです。
 聞いてる値段と違うし、行き先もなんか不安だし、どうしようかな~と何台かバスが出発するのを見逃しながらうろうろしていると、突然、男性に声をかけられました。
 なにものっ、と思って一瞬身構えたら、それが相手に伝わったか、「トランキーラ(大丈夫ですよ)」とか言われて、どこに行くバスを待っているのか、というようなことを訊ねられました。よく見ると、なんか分厚いノートを持っていたりして、バス関係の人だったようです。それに答えて「アベニダ・ボヤカ・コン・カッジェ63」と言ったら、「そのバスだよ」と、やはりさっきのバスを指さされました。ところでこの「コン」というのは with のような意味の前置詞で、「Aという通りとBという通りの交わるところ」という意味で使っているんですが、辞書にはそのような用例がありません。でも通じるからいいです。国によって違うのかも。
 さて、教えてもらったバスに乗り(この時にはさっき見たバスとは違うバスでしたが、けっこう頻繁に出るので安心)、もう一度運転手に行き先を確認します。あと、値段がどうかと思ってとりあえず窓のステッカーを指さしたら、「ああ、ボゴタ市内なら750だよ」みたいなことを言われました。どうも、郊外に行くバスのようです。お金を払おうとしたらまたなんか言われたんですが、こっちが理解しないことを察したか、まあいいやみたいな感じでお金を受け取っていました。少し後でよく考え直すと、「バハ(下に)」というような言葉があったので、降りるときに払うということを言いたかったらしいです。
 しかし、バスの料金は普通は前払いなので、私以外にも、乗ってすぐに払おうとする人はけっこういました。
 さて、ちょうど私の降りる場所で降りる人がいたのでその若い女性に続いて降りようとしたら、その彼女はお金を払わずに行ってしまおうとしました。やっぱり、乗るときに払ったものと思って忘れてしまったんでしょうか。運転手さんが呼び止めて戻ってきたので、私はしばらく降りられないまま待っていたら、私が乗るときから見ていた女性が「ヤ・パゴ、ヤ・パゴ」と言っていました。「私が」呼び止められたのかと思った彼女が、「彼女はもう払った」と言ってくれたらしいです。私の方は降り損なったら困ると思って出口に集中していたのでそちらは見られませんでしたが、ありがとうおばちゃん。
 バスに乗り慣れると市内の地理もわりとわかってきて楽しいです。ひとりで出かけられる範囲も広がるし。
 しかしこのバスという乗り物、乗り物に弱い人にはお勧めできません。バス本体の問題と道路の問題の両方からか、がたがたと妙な揺れ方はするし、急加速や急ブレーキは日常茶飯事。特にアベニダ・カラカスのバスは乱暴です。コレクティーボは、場合によっては別世界のように乗り心地のいいものもあるのですが。
 バスに乗っていて、まず絶対日本でお目にかかれないものといえば、バスの中で営業する人々。日本の路線バスって、そういう行為は禁止されてるんですよね。カラカス通りのバスに特に多いような気がするんですが、彼らは適当な場所で乗ってきて、通路の一番前に立ち、おもむろにしゃべり始めます。何か配り始める人もいます。彼らがバス料金を払っているところをあまり見ない気がするところを見ると、何か提携関係があるのかもしれません。
 こういう人にはいくつかのパターンがあります。何か商品見本を配って説明し、また回収して降りていく人。見本ではない商品(本とからしい。私は断るので、受け取ったことがありません)を配り、説明して、買うといった人からお金をもらって立ち去る人。食品見本の時は回収しないようです。あと、自分の、あるいはほかの誰かの窮状を切々と訴え、有志から小銭を募る人。最後のケースは物乞いと言うべきなのでしょうか。
 それから、家族を乗せている運転手もいます。タクシーにも多いんですが、特に休日は、よく子供が乗っています。料金を受け取る手伝いなどもするようですが、やはり実際は「一日中ドライブ」のような感覚なのかも。この前は、赤ん坊を抱いた奥さんとふたりの子供、さらに座席の下に犬まで乗っていました。
 実にいろいろな人を目にすることができて、まさに庶民の乗りものです、バス。

=====

これを書いたときと現在の一番大きな違いは、トランスミレニオが走るようになったことです。アベニーダ・カラカスはトランスミレニオ通りとなり、そこを走るバスはありません。従って、バス停もなくなりました。

トランスミレニオの路線に路線バスが走れなくなったことを別にすると、バス事情そのものは基本的に変わっていません。

ただ、料金はかなり上がりました。今は最低でも900ペソ。1000ペソのものが多いです。

きれいな車両も数年前より増えたかも。しかしバスやタクシーの車両は個人所有なので、まだまだ古いものも多いです。ポンコツっぽいタクシーが激減したのとは大きな違いですが、やはりバスは高いので、買い替えるのは大変なのでしょう。

新し目の車両の運転席は基本的に個室です。防犯上の理由と思われます。

また、バスの中で営業したり歌を歌ったりする人々もまだまだ健在です。

↓最近のバス。手前のバスのウインドーに料金が張られているのが見えます。白の1000は通常料金。黒の1050は日・祝日と夜間の料金です。夜間はだいたい夜8時から?


ボゴタ交通事情の変化・1

 これは7年ちょっと前に書いたものです(ホームページに載せたものの再掲)。長くてくどいのですが、手を入れると別ものになってしまうのでこのまま掲載します。バスに乗るだけでこれほど大騒ぎという初々しさも感じられるのではないでしょうか(笑)。
 たった7年の間にボゴタの公共交通事情はかなり変わってしまったのですが、どのように変わったかは次回、後編を載せたときに書きます。

=====

ひとりでバスに乗る(前)(99/12/11)
 12月の前半の2週間だけですが、旅行社で働く日本人の方のお手伝いとして、仕事に行くことになりました。仕事に行くとなると、通勤しなくてはなりません。最初はタクシーで行ってみて、次いで行きだけバスにしてみたんですが、3日後くらいには行きも帰りもバスになりました。
 バスだと、路線も料金も決まっているので、タクシーの運転手が遠回りしないかとか、渋滞に巻き込まれていたずらにメーターが上がらないかとかという心配をしなくてすみ、気分的には非常に楽です。
 というわけで、コロンビアの地に初めて足を踏み入れてから4年、通算13か月のコロンビア生活を経て初めて、ひとりでバスに乗ることになりました。これまでは、夫ないしその他の親戚たちと一緒にしかバスに乗ったことがなかったのです。
 バスに乗る場合の最大の問題は、どこでどのバスに乗ってどこで降りればいいかをきちんと把握しておかなければならないということです。最初に乗るときは、全く乗ったことのない路線だということもあり、夫にこれでもかというくらい細かく話を聞きました。
 仕事場に行くには、途中でバスを乗り換えなくてはなりません。乗り換えのことを考えただけで、本当に大丈夫かなーという気が自分でもしましたが、乗り換えなくてはならないとなれば乗り換えるしかありません。
 行くバスは、うちの近所の、広くもなく路面が穴だらけで雨が降ると川になり、拡幅計画だけは何年も前からあるらしい、いろんなバスがひっきりなしに通る幹線道路ではなく、そこから少し住宅地に入ったところで拾います。ボゴタのバスは、「こんなところも路線バスが?」と思うような住宅地の中の普通の道を通ってくることがあるので驚かされます。
 バスを拾う地点は初めての場所ではなかったのですが、なにしろ特徴のない住宅地なので、初日は一生懸命通りの数を数えながら、緊張してそこに向かいました。
 しかし大丈夫。たいてい、そこには誰かしらバスを待っている人がいるからです。いなくても、通りを見渡してバスが見えなかったことがないというくらい頻繁にバスが来ます。
 ところで、バスには私の知る限り、三つの種類があります。バス(スペイン語読みするならブス)、ブセータ、コレクティーボです。バスとブセータの違いなど、人と一緒に乗るときは全く気にしていなかったのですが、夫の説によると、前部が出ているボンネットバスの形がバスで、前部が平らなのはブセータです。乗ってみると、ブセータの方がやや小型で、バスならばある後部の降り口がなく、乗った前部のドアから降ります。
 何が来ても、そこを通るバスは私の目的地までは行くはずだから大丈夫、と言われ、気楽に来たバスに乗っていたのですが、通勤を始めて数日後に、「あそこのバスはたまにカレラ30で曲がるのがあるから、13って書いてあるのに乗らないとダメだよ」と言われました。早く言ってよね、そういうことは。幸い、今まで、30のバスに乗ったことはありませんが。
 カレラは、市の東部を走るアンデス山脈と並行する形で、南北に延びる通り。東西に走る通りはカッジェと呼ばれ、どちらも基本的には数字で表されます。カレラは山のある東から、カッジェは南から始まって、だんだん数字が増えていきます。うちはカレラ69にあり、乗り換え場所はカレラ14のアベニダ・カラカス(カラカス通り)。かなり東に移動することになります。
 ところでバス代、最近上がりました。バスの方は上がっていないのですが、ブセータの方が500ペソから550ペソに。均一料金なので、乗り換えない限り、どこまで行っても同じ値段です。バスの方は車両によってばらつきがあるのですが、一応、路線による決まりのようなものがあるらしく、私が朝乗る乗り換え前のバスはいつも450、乗り換えたあとのバスは700です。
 バス代は乗るときに払うので、それ用の小銭を一応用意しておいた方が安心です。しかし、バスに乗る瞬間にはバスに乗ることに集中した方がいいでしょう。でないと、バスというのは人がステップに両足を乗せた瞬間に発車するものだということをうっかり忘れてしまうからです。私だけかもしれませんが。
 ずっと前にも書いたような気がしますが、ステップを上がってすぐのところに、ぎりぎり回る回転扉のようなもの(膝の上ほどの高さ)があるので、そのあたりにつかまりつつ、バス代を払います。2000ペソ札なんかで払う人もけっこういますが、私はなるべく1000ペソ以下の硬貨で払うようにしています。
 バスには直接関係ない話ですが、1000ペソ玉はけっこうくせものです。これには大量の偽造硬貨が出回っているらしく、ほとんどの人は、それを受け取った瞬間に詳細に調べます。大きなポイントはふたつあり、色(黄色っぽい色をしています)が均一であるかどうか、刻印がくっきりしているかどうかです。こういう背景があるため、店などで1000ペソ玉をいくつも出すと、いやな顔をされるというか、疑わしげに見られるので、あまりいくつも同時に出さない方が無難です。
 ひとりでバスに乗るようになると、通りが数字で表されるのがどれだけありがたいことかを実感します。通りの建物のほとんどや交差点にはその通りの番号が出ているので、それに注意していることによって、自分の降りる場所が近づいてくることがわかるからです。
 そしてバス通勤初日、私はブセータに乗って通りを数えつつ、カラカスが近づいてくるのを待っていました。カラカス自体は、市内でも珍しくバス停が作られていて、バスのレーンが別になっている通りなので見分けやすいのです。
 私の受けた指示は、バスが右に曲がったら降りて、カラカスで次のバスに乗り換えるということでした。
 通りの番号からしてそろそろかな、と思っていると、バスが広い通りを渡りました。ひょっとしてこれがカラカス、と思ったんですが、バスが通り過ぎたのでそのまま乗っていると、バスは次の通りを右に曲がりました。
 そこは片側一車線で、明らかにカラカスではありません。しかしこのまま乗っていたら、どこまでも(おおげさ)南に連れていかれてしまうことは明白。
 降りなくちゃー、と思っていたら、ちょうど何人かの人が降りようとしてバスが止まったので、すかさずその人たちの後ろから降りました。
 降りてから、通りの表示を確認するとそこはカレラ13でした。実はこの時点で、私はカラカスが14だということを把握していなかったので、カラカスはどっちだろう、としばし考えました。まあなんとなく、降りてみようかなと思って山とは反対側に歩いたら、次の通りにすぐ、バス停が見えてほっとしました。
 私は、バスがカラカスを曲がるものかと勝手に思っていたのですが、そうではなくて、曲がる通りとカラカスは別だったんですね。そして、初日に降りた地点はバスが曲がってからしばらく後だったんですが、曲がってすぐに慌てて降りるよりもしばらく待った方が正解だということがあとでわかりました。初日に降りた地点からは、バス停のある場所が近いからです。
 さらに、ブセータでなくバスに乗った場合は、カラカスで曲がるんですねこれが。その時は乗り換え場所までの距離が短くなって楽なんですが、最初に乗る時点で、いつブセータが来ていつバスが来るか予測できないため、とりあえず来たのに乗っています。
 さてカラカス。バス停といっても、屋根のある場所にいくつか「○○方面行き」などと大雑把に書いてあるだけです。そこに必ずバスが止まるわけでもなければ、そこでなければバスに乗ってはいけないわけでもありません。ただ、カラカスはとにかくバスの数が多いので、その場所だと目的のバスをつかまえやすいということはあるようです。
 最終目的地はカレラ15(キンセ)。北方向にも10ブロック近く移動するためバスに乗ります。カレラ7または15方面と書かれた場所でしばらく待ちます。ひっきりなしにいろいろなバスが通り、中に15と書かれたのも何台かいるんですが、その頭についているKというのが気になります。カレラは Carreraで、本来ならCだからです。
 しかし、それ以外に15らしいのが来ないので、意を決して1台を止め、乗り込みざま運転手に「かれらきんせっ?」と訊ねました。運転手が頷いたのでお金を払って中に進みます。運転手、「そこに書いてあるだろう」と思ったに違いないんですが。
 この路線のバスは大変混んでいて、ほとんど座れたためしがないんですが、距離が短いので大丈夫。しかしそれよりも、後部から降りるために後ろに進んでいくのがなかなか大変です。
 バスの中を移動する時の鉄則は、両手で身体を支えておくことです。いつ急ブレーキがかかるかわかりませんから。座席の背なり、天井の棒なりにつかまりながら移動します。
 降りる地点が近づいたら、後部扉の上にあるボタンを押して降りることを知らせます。ボタンは非常に小さい上に、バスによってついている場所が微妙に違うため、「どこ?」と探すこともしばしば。
 ボタンを押すと、たいていのバスは減速しながらドアを開けるので、ドアの向こうの路面が流れていくややスリリングな景色が楽しめますが、ちゃんと止まってから降りた方がいいことは言うまでもありません。
 ずっと前に書いた通り、バスが信号待ちなどで止まっているときにボタンを押してドアを開けてもらって降りることもできますが、この場合はバスが内側の車線にいる可能性もあるので、隣の車線の車に十分注意します。
 さて、これで職場には着いたんですが、行ったら帰らなくてはなりません。同じバスの反対方向に乗ってそのまま帰ればいいというわけにいかないのが奥の深いところ。
 しかし長くなってきたので、その話はまた次回。

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99年からボゴタ在住。
家族は現地人の夫と犬2匹。

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