ボゴタ北部のサンタフェというショッピングセンターに車で出かけました。道も店もそこそこの人出でしたが混んでるというほどではなく、買い物とかさくさく済ませて地下駐車場に戻ったところで夫が「さあ車を探そうか」。
そういえば、車を止めたときに目の前が店舗への階段で駐車料金の支払い場所もあったのですっかり油断してたんですが、買い物を終えて降りた階段は最初に上がった階段とあきらかに違いました。
実はここ、ラテンアメリカで3番目に大きなショッピングセンターらしく、駐車場のキャパシティは3180台。車で来たのは2度目ですが、最初に来たときはたしかクリスマス前で混んでいたこともあり、車を止める場所を探すだけで15分くらいかかりました。
普段は近所のスーパーやホームセンターくらいしか行かないので、店舗と地下駐車場を結ぶ階段が複数あるということをよく考えてなかったのです。
夫は致命的な方向音痴。運転免許の交付には方向感覚検査が必要ではないかと本気で思うくらいです。以前、やはり大型のショッピングセンターに初めて車で行ったとき、やっぱりクリスマス前で混んでいたのでスーパーのレジに私が並び、夫は車で待っていると言って出て行ったんですが、レジが終わったらまだ夫はそこにいました。駐車場に行ったんじゃないのかと聞いたら「車が見つからない」。そのときは、車で出かけることにまだ慣れず、場所も初めてだったので私がある程度意識して駐車場所を覚えていたためなんとかなったんですが。
サンタフェの内部はいくつかにエリア分けされていて、それぞれに色と国名が設定されています。コロンビア、ベネズエラ、ペルーとか近隣の国の名前が付いてるんですが、なぜかフランスとかイタリアというエリアも。フランスエリアにはフランス系スーパーであるカレフールがあります(日本ではフランス語っぽくカルフールというらしい。でもここではそのままカレフール)。イタリアのエリアを占めているのはファラベラっぽい。ファラベラはチリに本社を置く衣料・化粧品・エレクトロニクスなんかのデパートです。素直にチリとしておけばよいのでは。ちなみに綴りは Falabella ですが、ファラベジャとは読まないようです。
それはさておき、私たちは最後にカレフールで買い物をしてカレフール内のエスカレーターで地下に降りたので、駐車場のエリアもフランスでした。でも上がったのはフランスじゃなかった。少し離れたところにコロンビアという上がり口と駐車料金支払い所が見えましたが、それも違う。色は赤っぽかったような。コロンビアは緑でした。国名はどこか近くの国だった。ベネズエラかな。
点在する階段と駐車料金支払い窓口の位置関係を記憶と照会しつつ、今回はそれほど車で走らずに駐車場所を見つけたことを考え、車が走ってくる方向などを観察しながら歩いて、夫がひとりの警備員に何かを聞こうとしたところで車が見つかりました。
目の前の階段はエクアドルでした。色は肌色っぽいオレンジ。夫には「ベネズエラだったかもしれない」と言っていたので、夫は警備員にベネズエラの場所を聞こうとしていたかも。そしたら全然別の場所に誘導されてた可能性もあります。
しかし、場合によっては本当に車を見つけられない可能性もあるわけですよね。最近の車は離れたところからキーを操作してライトつけるみたいな機能もあるようですが、うちのはそういうの付いてないし。そういう場合は警備員とかが捜索に協力してくれるんでしょうか。
私は「道に迷わない人」なんですが、これにはちょっと嘘が混じっていて、「道に迷った」と思ってしまったら負けなんです。迷ったと思った時点で頭に血が上ってパニックになってしまうからです。あと夫を観察していて思ったんですが、道に迷いやすい人はそれまでの経験から常に「自分が違う道を歩いて(走って)いるかも」という不安があるようです。そのため、ちょっと行って見慣れない風景だと引き返し、別の方向に行ってみたりして泥沼にはまるみたいです。
夫は地図は読めるんですが、自分の現在地およびこれまで移動してきた道をうまくその地図にあてはめることができないようです。移動しながら、自分がどの方向に向かっているのか見失うらしい。私には絶対的な方向感覚はないんですが(建物の中とかで「こっちの方の道から……」などと指さすとほぼ間違っている)、移動しながら、数分前にいた場所と今いる場所の相対的な位置はわかります(たいていの人はわかると思うんですが)。これと、前回そこに来たときの様子を視覚的に覚えているので迷う可能性が減るわけです。
でも今度広い駐車場で車を止めることがあったら、目印はちゃんと覚えておこう。
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