今年も Feria Internacional del Libro に行ってきました。この時期は雨が多いので、来年は8月に開催されるそうです。
木曜に行き、平日なのですいているだろうと思ったんですが、その日は学校から団体が来る日だったらしく場内はこんな感じに。いろんな学校の生徒がいました。トイレなんか行ったらどこかの高校に迷いこんだような雰囲気でした。

今年は日本・コロンビア修好100周年だそうで、日本が特別招待国でした。日本から図書館バスが供与されたそうです。

内部の写真を撮っていたら、説明の係のお兄さんにバスのお礼を言われてしまいましたが、いや私なにもしてませんから。でも、何年か前のブックフェアに近隣の学校からやってくる子供たちの話で、交通費と入場料と昼食代を払ったらとても本を買うお金が残らないという記事を新聞で読み、小さい町の子供たちが使える移動図書館があるといいなと思ったので、これはいいと思いました。本だけ並んでいるのかと思ったらエアコンとテレビも完備。

インターネットコーナーも。

パビリオンのほかのところには、ここは日本の本屋ですかみたいなコーナーもできていました。雑誌はだいたい数年前のもののようだったので、コロンビアを離れる駐在員や家族の人が残していったものでしょうか。これはもちろん展示のみで、持って帰ってはいけません。日本パビリオンの出口チェックは厳しかったです。

日本的な人形や工芸品の展示コーナーもあり、何かパフォーマンスをされるらしい場所もありました。そこに立っていたものですが、写真と俳句があんまり合っていないのもご愛敬?

一般書のパビリオンはさすがにすいています。というか、児童書のパビリオンもすいていました。子供たちはいったいどこに?

去年はガルシア・マルケスの『百年の孤独』新装版が目玉だったのですが、今年はそれほど目立つ出版物はありませんでした。たまたまなのか、やっぱりゲストが日本だからか、日本人作家の本をあちこちで見かけました。川端康成のスペイン語版とか、えらく読みにくい名前の作家がいると思ったら村上春樹だったり。
これは児童書のパビリオンで見つけたもの。光の量が足りなくてボケボケの写真ですが、これは五味太郎の『らくがき絵本』じゃないですか。日本語版はたぶんちょっとした説明があったと思うんですが、これは文字はいっさい排除されていました。手抜きとも言えますが、その方が自由でいいという考え方もあるかも。ほかに、きたむらさとしという絵本作家のコーナーもありました。

本筋と全然関係ありませんが、帰りに乗ったタクシーが踏み切り待ちをするという珍しい場面に遭遇。列車自体が1日に2~3本しか通らないからです。

今回は3冊の本を買いました。去年買ったのもまだ全然読んでないんですけどね…。

左上は El Caballo Criollo Colombiano(コロンビア固有の馬)(Gillermo de Narvaez)。ちょっと自費出版ぽい本ですが、コロンビアって馬産が盛んなわりに警察などの馬はアルゼンチン産だったり、国産の馬が冷遇されているようなのでコロンビア産の馬とはどういうものなのか気になっていたのです。
左下はたまには日本でも知られている有名作家の本を読もうと買ってみたマリオ・バルガス・リョサ(コロンビアではジョサと発音するのでペルーでもそうではないでしょうか)の Lituma en los Andes。表紙買いですが、ほのぼのではなさそうです。
右下は Gioconda Belli というニカラグアの女性作家の Waslala。「失われた文明を求めて」という副題(?)が前から気になっていたので買ってみました。
4冊写っていますが、右上の Alejandro Magno(アレキサンダー大王)は下の2冊を買った Planeta という出版社のブースで「2冊買ったら1割引の上本を1冊おまけ」となっていたおまけの1冊です。元はフランス語のスペイン語訳。
左はその Planeta でもらったチラシです。
しかしブックフェアのみならず、ときどき普通の本屋でも本を衝動買いしているのですが全然読めていません。いつ読めるのか……。